あれから
猫がいないというのは、相変わらず寂しいものである。美紅のお気に入りだった場所は相変わらず見てしまうし、玄関開ける時美紅が居ないか見てしまうし。だけど、ようやく最近落ち着いてきたかなと思う。
何度も言うが15年はでかいんだ。だからそれがすぐに落ち着いて平常運行になる訳ではないんだ。そりゃ個人差はあるから、割とすぐ平気になる人もいれば、何ヶ月も引きずる人もいるだろう。
俺の場合、別にすぐ平気になった訳では無いが、かなり落ち着いて来た気がする。何度も美紅を思い出して、美紅の話をして、寂しいけどとりあえず平気って感じになってきた。美紅だって、美紅の友達の猫だって、他にもムニちゃんミミちゃんケンちゃんだって、穏やかな場所で過ごしているのだろう。それなら、それできっといいのだ。もしかしたらハムスター達はもう生まれ変わっているかもしれない。また動物になっていたら、優しい家族といてほしい。
余談だが、美紅の友達の猫はここでは名前は出さないこととする。俺のツイッターを知る人で、あれ、あの猫は? と思う人がいたら、その猫=美紅の友達の猫であると伝えておく。その猫を知る人には申し訳ないが、きちんと言えぬままになってしまったのだ。
美紅も、その猫も、きっと幸せな猫だったろう。2匹を知る私がそれを信じずどうする。
もし2匹が猫として生まれ変わるなら、また、暖かな家で幸せな猫として過ごしてほしいものである。猫でなくても、幸せに過ごしてほしい。
ともかく、私と美紅の15年間の思い出は、とっても素晴らしいものであった。
美紅もそう思ってくれてるといいなと思う。
飼い猫について考える。 不知火白夜 @bykyks25
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