天国に行けない子とは?

 本日で、美紅の火葬から一週間経ちました。まだまだ寂しいですがなんとかやっております。長年の癖は抜けませんね。


 さてさて今回は普段より大きく遅れての執筆です。そんでタイトルがこんなんですが、相変わらず宗教的なことは考えてないだろう、はい。ただ、この話題、もう少し早めに書いても良かったかなと思ってます。


 きっかけは火葬スタッフさんの一言。

「美紅ちゃんは、とっても愛されて可愛がられていた子なので、きっと天国に行けると思いますよ」――というものである。

 天国については以前書いたのでおいとくとして、ふと思っていたのだ。動物でも天国に行けない子っているのか? と。揚げ足取りのようなものだと思うが、せっかくだから考えてみよう。


 人間であれば法律や善悪の規準が存在するし、天国や地獄という概念もある。だから悪いことをしたらバチが当たるという感覚があるのだし、徳を積めばいいことが起こる見たいな考えもある。法律違反により罰したり、償わせたりすることも出来る。

 でも、動物ってそういうのはないよね。

 そりゃ飼われている動物は飼い主によりしていい事いけない事はある。でも、それを守らない『悪い子』だったからと言って地獄に行くのか。そんな馬鹿なと思ってしまう。

 それを言えば、美紅だって飼い主側の言うことを聞かないことも多かったぞ。爪を研いではいけないところで研ぐとか、洗面台でトイレをするとか。だから、動物の場合そこはそんなに重要視されてない気がする。

 他にも、例えば猫が外に出てしまった時に鳥を捕まえたとして、それは猫の本能からきてしまうものだから『悪いこと』とは違うだろう。飼い主が嫌がったとしても、それは『悪いこと』ではない気がする。猫だもん。

 となると、今度はスタッフさんの『愛されて可愛がられていた子なので』というようなことに関係するのだろうか。

 愛されて可愛がられていた子は天国にいけるとすると、愛されず可愛がられなかった子は地獄に行くのか?

 そんな馬鹿な! そういう子こそ、天国で幸せに穏やかになってほしいものだし、そしてまだ誰かに飼われる動物として生まれ変わるなら、今度こそ、幸せになって欲しいと思う。

 こんなことを書いておいてなんだが、今回は地獄についてはあまり調べていない。一応検索をかけたものの、出てくるのは人間の地獄ばかりだ。動物にとっての地獄だのなんだのは見つからなかった。

 ……そう思うと動物は皆、時間はかかるかもしれないが天国というところに行きつくのかもしれない。

 それとも、天国にも地獄にも行けず、ふわふわ彷徨ってしまうなんていう話だったのだろうか? だとしても最終的には……安らかな場所に辿り着いてほしいなと思うのだ。

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