当日あたりのはなし
このエッセイが思ったより目にとめてもらえてるようでありがたい限りである。自分の考えを纏めるために書いてるのでいつまで続くとか、オチだとかそういうのは決めていない。どうなるか分からないけど、取り敢えず書いていく。
今回はやっと本題っぽいものについてかけるかもしれない。
土曜日にペット火葬に予約をして、日曜日の朝に来てもらった。折角の貴重な休日、もっとゆっくり寝ていたいと普段なら思うが、この日はそういうのはなくすっきり起きられた気がしなくもない。
ペット火葬のスタッフさんはいい人だった。美紅をみて、美人さんですねと言ってくれた。モデル猫やれそうですねとか言ってくれた。仮にお世辞としても、美紅を褒められるのは嬉しい。
段取りについても丁寧に説明をしてくれたし、焼香はこの匂いが猫ちゃんのご飯の代わりになるみたいなことと、天国に行くまでに喉が渇くといけないから、水で濡らした筆で口元を濡らしてあげてくださいといわれて、そういうこともやった。
今更だが、人間のように○○式だの細かく決まってるわけではないようだ。なので人間の葬式とは結構違う。そのため、説明してくれたことは、「ペット火葬の場合は」という前提の元だろう。
美紅の遺体と一緒に好きだったご飯と、お気に入りの爪とぎ棒を置いて火葬してもらった。暫くして帰ってきた美紅は随分小さくなっていた。
美紅は、老猫のわりに骨がかなりしっかりしていたらしい。飼い主のおかげだって。よかった。美紅が健康で長生きできたことは単純に嬉しい。
そんな感じで無事終わったのだが、火葬やらの前にスタッフさんに言われたことが、ちょっと気になっているのである。
というのも、スタッフさんは「これから美紅ちゃんが、無事天国に旅立てるように、お手伝いいたします」とか「美紅ちゃんはきっと天国にいけますよ」とか言っていたのだ。前述の「天国に行くまでに喉が渇くといけないから」というのもそうだ。この時点では、美紅は天国とやらに行けていなかったのだろうか。
いや、利用者側を安心させるためとか、不安はあるかもしれないけど、これで無事旅立てますよという区切りの話とか、もっと言えば仕事だからとか、そういう理由もあるだろう。(関係ないが、おそらく私はこういう仕事はできない気がする。毎日泣いてなきゃなんねえ)
だけど、自分はもうすでに天国的なとこに旅立ってると思ってたので、あれっと思っただけなのだ。
こういうのは結局考え方なのだということは分かっている。そもそも天国って何ぞや? になるし、俺の考え方も、スタッフさんが言ったことも正解なんだろう。どういう宗教を信じているかにもよるだろうし。
でもちょっと考えだしたら面白くなってきたし、創作にもいかせるのでは? と思ったので、折角なのでちょっと考えてみようと思って、これを書き始めたのだった。本題に入るまでが長い! そんでこういう話が受け入れられないとか、苦手とかそういう人たちはこれ以降は読まなくてもいいかもしれないね。いや、自分がそこまで書けるかは知らんけど。
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