【クロスオーバー小説】茴香に交わす

高城 真言

茴香に交わす

〜the ripper〜




 陳腐な事件だ、と酷に思う。

 被害者の切り刻まれた顔を遠目に眺め、ビティスは煙を吐き出した。

 街中にある公安事務局は随分と風通しが良い。拓けた街道では旅の一座が頓狂な音色を奏で、今夜の催しを高々に告げている。それを見渡すように、戸口を大きく解放したそこは、外からでも中の声がよく通った。

「帰り道に切り付けられて……でも姿は見えなかったんです、本当なんです」

 口の端から耳の先まで。一閃にうっすらと結ばれたそれを大袈裟なガーゼで覆い、女は黒い長髪を振り乱して喚いていた。風に乗って外に運ばれる女の香りを、煙でかき消した。ぬるま湯に浸かった市民たちは、まさか自分が脅威に晒されるとは夢にも思っていない。ただのかすり傷を騒ぎ立てる女。それだけならば、ビティスとて好き好んで表通りへは出向かなかった。

「これで三件目か……」

 局員の嘆き声に、指折り数える。

 一件目は裏路地の娼婦だった。夜の街で知らないものはない、その界隈のクイーン。ヒラヒラと風に踊る衣裳を腰まで割かれ、口の端を十字に刻まれていた。まるで地面から何かが這い出たかのようだった、と女は言った。

 二件目はタロイモ屋の娘だ。気さくな女で、自らが商品の如く店頭で毎日客引きをしていた。こちらも衣服を割かれた挙句、口の端から目尻にかけてをキズ物にされ、姿を見せなくなった。突風のようだった、と女は言った。

 そして三件目。喚く女の身なりは華やかだ。茶屋を営む看板娘らしく、どうりで鼻に通りやすい匂いを漂わせる、と合点がいった。もう出歩けない、夜が怖い、と悲愴を叫び続けていた。

「連続通り魔事件として、執行部にも通達を」

 口早に述べた局員の言葉を合図に、メッセンジャーが事務局を飛び出していく。

「執行部…… つーことは、あいつらか」

 面倒なことになりそうだ。頭を掻きむしり、ビティスは重たい息を吐き出した。




「女の子を狙った、切り裂き魔……ねぇ。一見するとただの通り魔ってだけだけど、アナタたちが追ってるものに関係がある、ってのね?」

 テーブルに並べられた聴聞書を手に、吾郎はふうんと鼻を鳴らす。被害者の人相に目をやれば、シルクハットから垂れるリボンが影を落とした。

「うん。それはただの切り裂き魔じゃあないからね。姿無き、カマイタチだよ」

 彼の反応に苦笑し、ハギは革張りのソファに背を預けた。来客用のカップを運ぶ姉を横目に、目の前の男へは肩をすくめ。

「吾郎、きみならば見えざる敵すら捕えられるだろう?」

「はあー、買い被りすぎよぉ。私はただのゲストだって言ったでしょう?」

 何もする気はないわよ、と書類を投げ渡し、差し出されたカップに口付ける。

 ゲスト。これは口から出任せではない。彼曰く、この世界とは別の場所から訪れたらしい。聞きなれない国と彼の名前に、実感こそ湧かないがハギはそれを事実として飲み込むこととした。と、いうのも──

「のらりくらりとそつ無くやり通す奴が、凡人ってわきゃねーだろ」

「帰って早々ご挨拶ねぇ、ビティちゃん」

「おかえり、ビティス」

 咥えタバコに火を灯しながら、ハギへと会釈する男、ビティス。彼は元来警戒心が強く、方々に牙を剥く狂犬だが、どういうわけだか吾郎に対しては寛容だった。本人も無意識のところだったようで、ハギが聞いても的を射ない返答だが。それがハギが吾郎を信用する根拠になっている。

「公安の動きは掴めたかい」

「ハギ様の推察通りですよ。どうもきな臭いっつーか、公安も執行部を動かそうとしてるみてぇで」

「執行部…… たしか、正義を司る戦士。執行対象の生死は、彼らの判断で下されるんでしたっけ」

「その名の通り、正義を執行する部署だからな」

 お堅い連中だぜ、と付け加え、ビティスは吾郎の隣へ腰掛けた。

「つまり、その切り裂き魔の捕縛は、生死を問わないっつーことだ。ただの通り魔事件にしちゃあ、大袈裟な話だろーが」

「公安が隠したいことが潜んでいる、ということだね」

「ふうん」

 興味無さげに相槌だけ打つ吾郎の横で、ビティスはポニーテールを背もたれに投げる。紫煙が天井を黒く染めていく。

「次に狙われる被害者の目星さえつきゃあ、奴さんをふん縛るなんざ楽勝なんだがな」

「え?」

「見えねぇだなんだと、素人目線だろ。現行犯逮捕くらい、俺らに掛かりゃあ火を見るより明らかだっての」

 煙の輪を打ち上げ、狂犬は口を尖らせる。隠し事の多い公安に取られるよりも前に捕縛したい。それは彼の上司たるハギとて同じ考えだろう。

「あー、うん、そうじゃなくてね、ビティちゃん」

「あん?」

「だいたいの目星ならついているよ」

 吾郎と上司の言葉に、思わず落とした火種が足を焦がした。




 虹色の街がその煌びやかな灯りを消す頃。人々は営みを終え、静寂の世界へと色を変えている。そんな中で動き出すのは、裏社会を生きる者か、もしくはよからぬ事を企む者にほかならない。

 ビティスと吾郎は息を潜め、女のあとを追っていた。

 女は各街を行脚する演劇座の花形だ。たまたまこの街に訪れていただけだが、ハギ曰く次に狙われるのは彼女だろう、とのことだった。

「女優さんねぇ、キレイな子は好きよ〜」

「俺は興味無ェな」

 時折そうして声を潜めながら、夜の帳を無用心に往来する女を見張る。

「ハギ様はあの女が危ねぇっつうが、俺にはわかんねェな。この街に滞在すんのも公演中だけだろ。そんなピンポイントでたまたま当たるかね」

「重要なのは、あの女優さんの話題性なんだと思うわよ」

「話題性だァ?」

「昼間も街中で騒がれていたでしょ」

 そういえば旅の一座が賑わせていたか、と思考を巡らせる。だからなんだと言うんだ。ビティスは相変わらず口を尖らせるが、そんな彼を腕で制し、吾郎はしっと指を立てた。

 コツリ、女のヒール音が止む。目的地ではない。暗がりの中、路地に差し掛かる十字路。ふと見れば、女は引き寄せられるようにそちらへ足先を向けた。

「なんだァ……?」

 あとに続こうとした刹那、突風が巻き上げ、視界が霞む。路地から公道へ駆け抜けるように地を這うそれは、あまりに一瞬のことで。瞬きを終えた頃には、女は既に地に伏していた。

「……現行犯逮捕、できなかったわねぇ」

 足から胸元、そして顔面は深く抉られ、あまりに凄惨な傷だ。今までの被害者も、この一瞬の出来事を味わっていたのか。

「不味ったな……」

 ただ、過去三件と異なるのは、女が息絶えていたことだった。




 監査部により回収されていく遺体を見送ってから、ガーベラは現場の状況を見渡した。

 事件発生は未明。普通のひとならば既に夢の中であろう時間、被害者の女はひと目を避けて宿に向かっていた。彼女はつい三日ほど前からこの街に訪れた旅の演劇座の女優であり、たった三日で街中の男たちを恋に落とした話題のヒロインだ。舞台は愛憎に揺れる男女の危険な恋模様を描き出し、傍若無人なヒロインが時折見せるいじらしさに、誰しもが骨抜きにされたのだ。そんな女優の死、騒ぎが広がるのも時間の問題だろう。

「詳しくお聞かせ願いますか」

 第一発見者たる男たちへと言葉を投げ掛ける。局員からの詰問を終え、疲弊の顔を浮かべる彼らは、ビティスと吾郎だ。

「さっきも言ったっつの」

「やぁだ、そんな怖い顔して。私たちを怪しんでいるのかしら」

 戯ける彼らには、ガーベラも息を吐き出した。ビティスとは顔馴染みだ。思い出すのも忌々しい化け物事件において居合わせ、その後何度も顔を合わせている。だが、隣の──顔と言動に見合わず高身長な──男は見掛けたことがなかった。この街へ長く住んでいても、だ。

「吾郎ちゃんは確かに怪しいかもしんねーけどな」

「あら、ビティちゃんだってそれなりに怪しいわよ?」

「ゴローチャンと仰るのですね。私はガーベラ。公安局執行部の者です。今一度お話をお願いします」

 ゴローチャン。思わぬ呼び名を受けて目を丸める吾郎に、ビティスは腹を抱えて静かに震える。

 現場は普段の通りと変わりない姿だった。路肩に放置された木樽が転げたくらいで、建物を切り裂かれたような痕跡も無く、ただただ被害者のいたであろう場所だけが血に濡れていた。

 それを目の当たりにした男たちとて、その惨劇への理解は未だ追いついていない。彼らの目前で切り裂かれた女優、そのカマイタチは目視することはおろか、気配すらも掴めなかった。あれは明らかに──

「種が関係してるのは間違いねェな」

「不本意ながら、私もそう思います」

「種、ねぇ」

 種。それはビティスらの組織、いわゆるマフィアが求める情報。そしてマフィアと相対する公安が隠し通したい何かしらの情報。その作用によって、ガーベラは親友を失い、公安の純白な正義に潜む何かに気づいてしまった。あの種は、人を狂わせる。

「ハギさんもこの件に?」

「そ。ハギ様のことだ、次の一手ももう動き出してんだろ」

 ちらり、ビティスの視線が吾郎に向く。何食わぬ顔で現場を後にする彼に続いて、ビティスは女を顎で促した。




「何故、こんなことに」

 まさかの事態だ、どうにか顔には出さないようにして、ガーベラは吐露する。普段のパンツスタイルと打って変わって、ヒラヒラと靡くドレスが煩わしい。それでも演じきらなければ。舞台という名の路上でスポットを浴びて、情熱の歌を体現する。おかしな話だが、それが今回の、彼女の正義なのだ。

 ことは数時間前に遡る。

「おー、馬子にも衣装じゃねえか」

「ベラちゃん、とっても綺麗よ〜」

「あなた方ふたりの褒め言葉は、どうも素直に受け取れませんね」

 じとりと目を細め、ガーベラのため息は止まない。

 踊り子衣装。今ガーベラが身につけているのがそれだ。カルメンやフラメンコの踊り子が身につける、深いスリッドの切り込まれた艶やかなドレス。

「私は賛成しかねるけどねぇ。女の子を危険に遭わせるなんてナンセンスだわ」

「この女なら問題ねえって」

「こんなものを着ただけで狙われるとも思えないのですが」

 踊り子を装い、犯人を炙り出す。この単純なおとり作戦こそが次の一手だ。

「だーれが着るだけっつったよ」

 ニヤリと笑う男に、ガーベラはまだしも、吾郎までもが顔を歪める。ビティスは裏表のない男だが、それが相まってこちらに無茶なことを言い出すのだ。

「と、いうわけでゴローチャン」

 予感的中だ、と吾郎は頭を抱える。何もしないと言ったのに、どういうわけだか彼らは自分を蚊帳の外にはしてくれないようだ。

 そうして舞台上。ガーベラの隣では、長身痩躯の美青年が彼女の手を取っていた。レースの施されたシルクハットを翻し、恭しくも華やかに、情熱をその身で演じる。

「ゴローチャン、貴方は器用な方なのですね」

「やーね、ちょっと踊れるだけよ」

 ヒラリ、ヒラリ、ダダン、ダン。緩急の激しい曲に合わせ、ドレープが波打つ。この場限りといえど、体を預けるには安心できた。それほどに、おそらくこの場では主役に当たる女優を差し置いて、男役は堂々たるものだった。

「ビティちゃんがやってもよかったでしょうに」

「あのひとは優雅な振る舞いなんて無縁ですよ」

「仲が良いのねぇ」

「ご冗談を」

 小声を掛け合いながらも、視線は群衆の中を巡る。この見物客は、先の被害者たる女優のファンたちだ。演劇座が呼び掛け、彼女の弔いとして彼女の愛した舞踊を見せるという趣旨だ。大半は彼女に恋した男たちが占めており、その熱情に酒を煽る者までもいた。ついとそちらに目を奪われるが、わずかに女もいる。ハギ曰く、種を持つ何者かは女だという。あの中に、カマイタチがいる。

(ヤナギも構えている。必ずカマイタチは捕らえる)

 彼女の今のバディ、ヤナギ。高台で無機質な光が微かに瞬いた。おそらく彼が、ただひとり配備された持ち場で震えているのだろう。一瞬、ガーベラの顔が強ばるのを吾郎は見逃さなかった。そんな顔をしては犯人に勘づかれる。背面で見えないように脇腹を小突けば、強情な女はえふんと咳払いをした。

 演目は激しさを増していく。怒涛のタップ、フラメンコ。吾郎の先導に従って、ガーベラは息を荒くする。煌々と瞬くスポットは虹色のタイルを反射して、路上を舞う二人をいっそう鮮やかに演出していく。観客たちも思わずと立ち上がり、彼らの競演に身を乗り出して。タタン。

「さすがじゃねえの」

 群衆の最後列でビティスは煙を吐き出した。さてと演目も終盤だ。演者の汗がそれを物語る。

 タタンタンタン、ダン!

 拍手喝采、スタンディングオベーション。その場限りのカップルに、これが弔いだということも忘れ、ひとびとはのめり込んだ。上々だ。幕引きと共に群れが崩れていく。この群衆の中、カマイタチが姿を現すことはなさそうか。演者から目を離さないようにして、ビティスは高台に合図をくべた。




 暗がりの中、女のドレスは卑しいほどに存在を強くしていた。屋根の上にひとり、前方にひとり、後方にひとり。厳重に、されど気づかれぬように警備を固め、ガーベラはドレス下の拳銃を確かめる。

 ──さあ、来い。貴方の狙いは、私。

 すっかり静けさに沈んだ街は、狩りにうってつけだ。

 木の葉の掠れる音すら響く。昨夜もこうだった。しかし、それでもカマイタチの姿は目視できなかったのだ。何故ハギは、女だと断定できたのだろう。

 ふと、ガーベラが足を止めた。場所は三叉路。昨日と同じ光景に、後方の吾郎は上空へ合図をくべる。すぐさま前方のビティスも彼女を振り向けば、まずい、と足を急がせた。ガーベラの足が、路地を向いている。

 途端、つむじ風が吹き抜け、踊り子は咄嗟に側転を見せた。路地を見れば、行き止まり。何も無い壁から、それは現れたのだ。

「ん、なんだ……この香り」

 鼻腔を通るスパイスじみた香りに、ビティスは鼻先を摘む。

「この香りが気になって、つい振り向いたのです」

 と、ガーベラ。吾郎も後方から追いつけば、なるほど、と眉を下げた。

「フェンネルね。ハーブティーなんかは人気よね。これだけ強い香りとなると、よほど毎日触れているんでしょうね」

 吾郎の言葉に、香りが強まる。そうしてビティスもあっと声を上げた。

「そういや茶屋の女がいやがったな……」

 やけにかすり傷を騒いでいた女。記憶を呼び起こしていれば、ざわざわと風が立ち込めた。

「そんなに強い香りを振り撒いていちゃあ、せっかく姿を消してもお粗末ね」

 吾郎の視線を追い、ガーベラは脚に装着したベルトを外す。トリガーに指を掛け、刹那、突風が三人の中を引き裂いた。

「おーおー、ご立腹じゃあねえか」

 ケラケラと笑い避けるが、風が掠めた長髪は二三、落葉する。舌打ちをひとつ、上空に手を掲げれば、高台から鈍い音が響いた。

「──いやァア!」

 甲高い悲鳴が反響する。すぐに怯んだ風を掻い潜り、ビティスは鉤爪を音の中へとねじ込んだ。

「種を渡してもらおうかねぇ」

「悪役っぽいわよ、ビティちゃん」




 回収された種子を眺め、ハギは満足気に頷いた。傍らには姉の淹れたハーブティー。フェンネルのハーブはそれだけで飲むと癖が強い。そっとはちみつを垂らせば、吾郎も喜んで舌を舐めた。どうやらこれは、酒飲みの肝にも効くらしい。吾郎の隣で啜るビティスは、胃のあたりをぐるぐると撫でていた。

 種子は黒。もうすっかり見慣れたそれは、やはりこうしていればただの種だ。花が咲いてしまえば害はない、と誰かが言っていたか。じっくりと観察してからすぐに手放し、吾郎へとそれを押しやる。

「え、なに。いらないわよ」

「そう言わないで。きみが帰るために、必要かもしれないよ」

 別に帰ろうと思えばいつでも、とは言葉にせず、大袈裟なガラスケースに覆われたそれを手に取る。これはひとを欲に狂わせ、人智を超えた能力を埋め込む、小さな兵器だ。どのような現象を起こしても、不思議ではない。

「茶屋の女は、どこでこれを手に入れやがったんだ」

「彼女の話では、気づいたら茶葉に紛れていたとのことだったね。大安売りしている何者かがいるのか。けれど、それを取り締まるのは、私たちではない」

 既に拠点へと戻った女と腰抜け男を思い、ビティスは顔をしかめた。ハーブティーはすっかり空だ。

「公安、か…… また真面目に腐ってやがんな、あいつら」

「それが彼女たちの色だからね」

 言ってから、ハギはビティスを隣に呼んで、今一度吾郎へと向き直る。まるで依頼を言い渡すときのような、朗らかに神妙な面持ちで。

「さて、吾郎。これで契約をしないかい」

「契約?」

「うん。この種は、今日きみも目の当たりにしたように、ひとの能力を高め、暴走させる。汚らしい世界へと染める悪手だろう。けれど、見方を変えれば──使いようによっては、何者かを掌握する歩兵にもなる」

 トン、と机を叩けば、種子は震えた気がした。

「──けっこうよ。私、何かをしたくてここにいるわけじゃあないもの」

 悩むフリだけ。即答してやれば、ビティスはげえっと舌を出していたが、ハギは笑っていた。

「言うと思ったよ」

「じゃあなんで言ったんですか、ハギ様」

「ビティスのお気に入りなら、引き入れれば姉さんの遊び相手にもなるかと思って」

「あらぁ、それは魅力的だったかもしれないわね」

 キャッキャとおどけて見せる彼に、ビティスは項垂れタバコを取り出す。入ってくれなくて良かったのかもしれない、おそらくタバコの本数が増える。そんな未来が見えて、恨めしくボスと男を睨みつけた。

「ふふ、まあまた、手を貸してくれると嬉しいよ」

「また時が交われば、ね」

 すっかり冷めたハーブティーを口に含み、吾郎は柔和に笑ってみせた。





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