第13話 怒る17歳

オトコって生き物はどうしてこんなに

間が抜けてるんだろう。ツメが甘いってゆーかね。

そんな風に写真入れときゃ見ちゃうって。

後ろめたい事がある時は「これでもか!」

ってくらいに隠蔽工作に励まないといけません。


で、そこに写ってたモノはとゆーと・・・

先輩のローレルの後部座席に座る

私と同じ歳くらいのオンナ2人。

真っ先に目に入ったのは、顔より何より


そのうちの1人のオンナの指先。


青いマニキュアだよ??

こいつがアレの落とし主か!!

私、顔色変わったと思う。それに先輩が気付く。

やべ~!!って表情で焦るオトコ達。


ワケのわかんない言い訳をしだす2人。

もう、そんなもん耳になんか入んないよ。

この前の動揺といい、後ろめたさがバレバレだ。

ただの知り合いで収めようったってそうは行かないよ?

見たことない顔のコ達だ。地元のコじゃないな。

大体、地元のコ連れて遊びに行ってれば

ほぼ私の耳に入るもん。


しかもさー。


違う日にも写真撮ってるよ?彼も一緒にさ。

後輩も一緒にいるじゃん。

それでもって、場所は海だったりするじゃない??

ふうん。皆さん楽しそうだねぇ・・・。


「コレなに??どーゆーのよ、コレ??」


瞬間湯沸かし器、着火完了。

言い訳なんて聞く気は更々ないからね。

帰るとだけ言って、先輩の家から飛び出した私。

バイクで追いかけてきた彼を無視してひたすら歩く。

「誤解だ!話を聞け!ちょっと待て!ごめんって!」

言ってる事、ワケわかんないしアンタ(笑)

なんかね、腹が立つとゆうよりも、情けなくなってきた。確かに私と付き合う前から

女の子の噂が絶えなかったヤツだし?

決してイイ男ではないけど、独特の雰囲気を

持ってるコで、それなりにモテてたとも思うよ?


喧嘩すると、これ見よがしに、バイクの後ろに

女の子乗っけたりもするヤツだったしね?

その頃は、それでも笑って流してたよ。

天邪鬼な私も他の男の子の車に乗ったりもしたしさ。

でも、この時私達、喧嘩なんてしてなかったじゃん!

私が家を出てからは、喧嘩も滅多になかったし

もう相手を試すような事をする程には子供じゃなかった。それは、2人が同じ方向見て進みだしたから。お互いの気持ちがちゃんと相手に伝わったから。私はそう思ってたよ。だから仕事も頑張った。


それとも、そう思ってたのは私だけってこと?

その後1週間、ほぼ毎日彼から電話。

全て居留守で通す。

仕事から帰る時間に寮の前で待ち伏せ。

ストーカーかよっ!て事で、無視。

今話をしても、絶対自分が納得できる答えはない。

何を聞いても、疑ってしまってる今は無理。

時間が経って、気持ちが落ち着くのを待たなきゃ。


でも、やっぱり腹は立つよね。そりゃー。

私が仕事してる間、ヤツはオンナ連れで

楽しく海に行ってたんだからね!


納得いかーーーーーん!!!

今回はそう簡単には許さないんだから!

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