第5話 後に引けない17歳
原宿にまた踊りに行けといい続ける彼。
地元の公園とかで踊ってても楽しいから
もう原宿は行かないかも・・・と言う私。
内情を説明するのも面倒で、適当に逃げていたんだけどなんでそんなに私を原宿に行かせたいのかが不思議でしかたなかった。自分は原宿に来るわけでもないくせに。
なんか不毛な言い合いが続いてしまう。
会えば必ずその話。だんだん面倒臭くなった私が言ってしまった言葉。
「アンタは原宿ローラーの私が好きなの?
私自身が好きなの?どっちよ??
ポニーテイルにサーキュラーでTVや雑誌に
取り上げられてる女がいいなら、そんなの私以外にもいーっぱいいるじゃん!!そーゆーのと付き合えば!」
そう言い放って帰ってきてしまった。
帰らないでその場で彼の意見も聞くべきだった。
ああ、やっちゃったよ、と心の中では思ったけど
彼は、今まで付き合った男の子達とは違うと思ってた。外見や付属品で寄ってきた、そこらへんのコとは違う。一緒にいて、私はそう感じてた。それなのに。
結局目立つ女がいいだけ??だかが路上踊り軍団だよ?
半分本音、半分強がり。ちょうど夏の始まりの頃。
BGMは「サマー・レディ」だったかな。
※ちなみにこちらもCOOLSの曲です。
大体、2人が一緒の時BGMはCOOLSって決まってた。でも、もうあのセクシーボイスも遠のいていく。
私は、自他共に認める瞬間湯沸かし器。
そして意地っ張りの天邪鬼ときた。
後悔先に立たずとはよくいったもので、未だにそんなことをやらかします。
この時も、勢いでやっちゃった。
あー、もう!
やっちゃいました・・・
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