応募

コンビニで見つけた

僕は愛莉ちゃんを描きあげて琴里に自由帳を渡した。琴里は翔ちゃん、話があるの。僕はじゃあ部活帰りに話を聞くよ。

部活帰りに僕は琴里に聞いた。琴里、話って何?

琴里は昨日コンビニで雑誌を読んでいたんだけどそこで週間少年コミックスっていう雑誌があるの知ってる?僕はうん、知ってるよ。

琴里はそこで応募企画をやっているんだけどそれに応募しない?僕は応募するって作品はどうするの?

琴里はもちろん愛莉ちゃんを応募しようよ。僕は絵は専用の紙に描くだけだからそんなに時間がかからないと思うけれどストーリーは期間中に完成出来そう?琴里はなるべく出来るようにするね。

僕は琴里、体調は大丈夫?琴里は今は大丈夫だよ。この前は翔ちゃんに酷い態度取っちゃってゴメンね。翔ちゃんにメール送った後に香緒莉からメールが来たんだ。

僕は香緒莉はなんて言っていた?

琴里は私も精神的に不安定でイライラしたりお腹が痛くなることがあるけれど翔ちゃんの事を大事にしないとダメだよ。私は琴里と同じような状況になった時に彼氏は傍にいてくれなくて私が冷めて別れたんだって聞いてさ。

私はそれを聞いてこの前翔ちゃんはネットで調べたって言っていたけどアレ嘘でしょ?ホントは香緒莉から聞いたけれど私がイライラしていて香緒莉からその事を聞いたって言ったら火に油を注ぐって思ったんじゃない?

僕はそれもあるしそんな状況で香緒莉と連絡取っているって言ったら浮気しているって思われるんじゃないかなと……。

琴里はもしその時に香緒莉の名前を出していたらイライラしていて怒っていたかもね。でも私の気持ちに少しでも寄り添ってくれた気持ちは嬉しいよ。改めて私は翔ちゃんがいないとダメだなって感じたよ。

僕は琴里に変わってあげることは出来ないけれど寄り添って気持ちを軽くしてあげることしか出来ないからさ。漫画を描くならなるべく一緒にいた方がいいよ。僕の家で漫画を描こうよ。

琴里は翔ちゃんありがとう。じゃあこういうのはどうかな?毎日どちらかの家に行くんじゃなくて互いの家に行くようにしようよ。近所に住んでいるんだしさ。僕はじゃあそうしようか、じゃあ今日は僕の家に行こう。冷えているゼリーを一緒に食べよう。

琴里はお邪魔しますと僕の家に上がった。翔ちゃんの家に来るの始めて。母は琴里ちゃん久しぶり、ゆっくりしていってね。

琴里は翔太郎君のお母さんお久しぶりです。

いつも翔太郎君にはお世話になっています。翔太郎君にはいつもご迷惑をおかけして申し訳ありません。母は翔太郎も琴里ちゃんといられて嬉しいって言っているよ。何かあったら私に相談してくれていいよ。家の電話番号って知っている?

琴里は知ってます。気を遣っていただきありがとうこざいます。翔太郎君のお母さんはどうして私に優しくして貰えるんですか?母は翔太郎の彼女っていうのもあるし、中学生の女の子は色々大変な事があるからね。僕はゼリーって冷蔵庫にある?

母は冷蔵庫にゼリーあるよ。持っていくから翔太郎と琴里ちゃんはリビングで座って待っていて。

僕は琴里にじゃあソファーに座ってコミックスに送る原稿を考えようと話していた。母はゼリーを持ってきてくれてじゃあ買い物に行くから2人でゆっくりね。家が近いからって夜遅くまで琴里ちゃんを拘束しないように。

琴里はクスッと笑い夜遅くなったら翔太郎君に送って行ってもらうので大丈夫です。

僕はゼリー食べ終わったら漫画を描くよ。

琴里は翔ちゃん、パソコン借りてもいいかな?原稿を印刷したいからさ。僕はいいよ。失敗するかもしれないからとりあえず100枚印刷してくれるかな?

琴里はうん、分かった。待っている間愛莉ちゃんをどうするか話し合おうよ。僕は送るならよりよいものにしたいしね。琴里は原稿を印刷した。

僕は琴里、後で絵を描くから先にストーリー書いて貰える?琴里は分かったと一通りのストーリーを2時間かけて書き上げた。琴里は翔ちゃん出来たよと1度ストーリーを読んだ。

僕はストーリーを読んで絵にとりかかった。僕は琴里を見つつどうしたら愛莉ちゃんを可愛く描けるかを考えていた。琴里は翔ちゃん私の顔になにか付いている?

僕は愛莉ちゃんをより可愛く描きたくてさ。琴里はじゃあ愛莉ちゃんは私よりも可愛く描いてね。僕はスマホの十二単姿の琴里等を参考にしつつ描き上げた。琴里出来たよ、愛莉ちゃん見てくれる?

琴里は愛莉ちゃん可愛い。私も愛莉ちゃんのように可愛くならないとね。僕は愛莉ちゃんのモデルあくまでも琴里なんだけどね。

僕はタイトル「織姫愛莉ちゃんの彦星探し」ペンネームコトリショウでいいかな?

琴里はいいと思うよ。つむぎちゃんの様にいい感じに流行ってくれたら嬉しいよね。僕はそうだね、じゃあ封筒に入れて郵送しておくね。

琴里は分かった、じゃあまたコンテストの結果が出たらまた教えてね。今日はもう遅いし私帰るね。

僕はじゃあ家まで送るよ、歩いてすぐだけど。琴里は翔ちゃんいつもありがとうとサンダルを履いて琴里が家に入るのを見送った。


季節ごとのイベント

琴里は翔ちゃんもうすぐ夏休みだね。ねぇ夏休みどこか一緒に行こうよ。僕はそうだねどこか行きたいね。琴里は今さらだけど聞きたいことがあるんだけどさ。僕はうん、どうしたの?

琴里は愛莉ちゃんのタイトルって織姫愛莉ちゃんの彦星探しでしょ?これって私が織姫で彦星の翔ちゃんを見つける話だよね?僕はうん、そのつもりで考えているよ。琴里はじゃあ織姫と彦星だからあの衣装限定で話を進めるって言うわけじゃあないよね?

僕はもちろんそうだよ。その前後に学生の設定で制服を着たり色々な所にデートをって考えているよ。

琴里はじゃあさ、翔ちゃんにお願いがあるの。僕はお願いって言うと?琴里は春は春、夏は夏ってそれぞれにカップルのイベントがあるでしょ?その時その時で一緒にどこか行こうよ。

僕はそれは夏に花火大会、冬はイルミネーション見に行きたいってこと?琴里はそうそう。私の考えでは春はお花見、夏は花火大会と1回は海かプール、秋は紅葉、冬はイルミネーションに行きたいな。

デートで紅葉か、それいいかもね。だったら11月ぐらいに場所に寄っては紅葉とイルミネーション同時に見れる所があるって聞いた事があるから1回そのタイミングで行ってクリスマスとかにもう1回イルミネーション見に行くっていうのはどうかな?

琴里はさすが翔ちゃん、私よりも女子力高いね。それは1人の女の子琴里として、織姫愛莉ちゃんのどちらでもいいけど行きたいな。

僕はスマホで写真映えしそうな所を探すから琴里もスマホでここに行きたいとかあればまた言ってね。

琴里はうん分かった。翔ちゃんも愛莉ちゃんを描くにあたってこういう絵が欲しいっていうのあればいつでも言ってね。いつでもモデルになるから。

僕は琴里いつもありがとう大好きだよ。琴里は私も翔ちゃんのこと大好きだよ。たまにイライラしてあたったり愚痴やまとまりのない話にもいつも優しく聞いてくれてありがとう。香緒莉の言う通り私には翔ちゃんがいてくれないとダメだなって思うよ。

1週間後、終業式を終えて夏休みを迎えた。


彦星の名前

琴里は翔ちゃん、彦星の名前はどうする?織姫は愛莉ちゃんって名前があるのに彦星は名前ないっておかしくない?僕はたしかに彦星を見つけても名前ないって変だよね。そうは言っても名前出てこないな。琴里はどんな名前がいいと思う?

男の子の名前でしょ?萩原翔太郎ってどう?

僕はいやいやそれ本名だから、せめて仮名にしてよ。僕は上山貢(かみやまみつぐ)はどうかな?

琴里はじゃあ貢にしようか。翔ちゃん、貢の頬をちょっと赤く描いてみて?

僕は琴里に言われるがまま頬を赤く描いた。

琴里はさすが翔ちゃん、貢可愛い。翔ちゃんと瓜二つだね。この話のモデルは僕と琴里なんだから当たり前でしょ。琴里は翔ちゃんと呼んで僕の頭を撫でた。

琴里は翔ちゃん可愛い、顔真っ赤になっている。写真撮らせてと僕の顔真っ赤写真を撮った。この写真待受にしてもいい?僕は恥ずかしいからダメ。

僕は琴里と話している間に香緒莉からメールが届いた。香緒莉はさっき琴里が撮った写真が送られてきて翔ちゃん可愛すぎる、翔ちゃんは私の癒しだよ。

僕は琴里といい香緒莉も男に可愛いはどうなのかなと疑問に思っていた。


愛莉ちゃんのイメージ

次の日、僕と琴里は美術室で夏に出品する作品に取りかかっていた。僕は今回のお題難しいね。琴里はそうだね、まずテーマを決めるところから悩むねと2人で話してあっていた。

部活帰りに僕は琴里と帰っていた。琴里は僕に話しかけた。翔ちゃん難しい顔をしてどうしたの?

僕は愛莉ちゃんどんな衣装とか着ていたら可愛いのかなって思って色々と模索している所。琴里は何かいい方法何か私も一緒に考えるね。

僕はこんなこと頼んだら琴里迷惑だよね……?琴里は私が出来ることならなんでもするよ。翔ちゃん言ってみてよ。

僕は琴里の家に行ってもいい?琴里の家に行ってセーラー服や色んな服、そしてパジャマ姿なんかを写真に撮りたいなって思うんだけど急にそんなことを言われてもムリだよね……?琴里は簡単に言うとセルフファッションショーみたいなイメージだよね?

僕はそうだね。イヤなら全然断ってもらっても大丈夫だよ。琴里はいいよ、翔ちゃんの為にセルフファッションショーやるよ。

そして僕と琴里は家に向かった。

じゃあまずセーラー服姿で1枚、髪を結ばないのもいいね。僕は琴里、ツインテールしてもらえる?

琴里はいいよとツインテールにした。僕は1枚撮り琴里可愛いね、次はポニーテールしてもらってもいい?琴里は次、ポニーテールね。いいよ。

僕は琴里のポニーテールを1枚写真を撮った。僕は琴里可愛いやっぱりモデルがいいと写真の撮りがいもあるし描きがいがあるよ。琴里は翔ちゃん褒め上手だね。次はどうする?

僕はそうだね……。次はミニスカートと何か似合う服を着て欲しい。琴里はじゃあ脱ぐね。僕はちょっ、ちょっと待って。部屋出ていくか目を瞑(つむ)らないとダメでしょ。

琴里はなに翔ちゃん、着替えてる所見たいの?翔ちゃんも男の子だね、ヘンタイ。僕はだから外に出ていくって言ってるのに……。琴里は翔ちゃん意地悪してゴメンね。私は翔ちゃんなら別に……いいよ。着替えるから壁の方を向いていて。僕は着替え終わったら呼んでね。僕は待っている間、愛莉ちゃんのセーラー服姿はどの髪型でいこうか悩んでいた。

トントン、僕は琴里が着替え終わったんだと思い振り向いた。下着姿の琴里はキャッ、翔ちゃんのエッチ。

僕は顔を真っ赤にして琴里、早く着ないと風邪引くよ。琴里は翔ちゃん可愛い。ちゃんと着るからもう1回壁の方を向いていて。僕は琴里はすぐ揶揄(からか)うんだから、でもそんな琴里も可愛い。

琴里は翔ちゃん、着替え終わったよ。僕は下着姿じゃない?大丈夫?琴里は今度はちゃんと着たよ。

僕は琴里の姿を見て可愛い……白いブラウスに水色のミニスカート姿に写真を1枚撮った。琴里はさっきみたいに髪の毛結ぶ?僕はじゃあお願いします。琴里はツインテールとそしてポニーテールにした。僕はもう写真を撮ってありがとう。じゃあ次お願いしてもいい?琴里は次はどうする?

僕はワンピースお願いします。琴里は何種類かあるけど翔ちゃんは何色がいいとかある?僕はレモン色とかライムグリーンとかあったりする?

琴里は両方あるよ。じゃあまずレモン色から着るね。そして琴里は着替え終わり僕は3パターン写真を撮った。琴里は次にライムグリーン色のワンピースを着た。そして3パターン僕は写真を撮った。

僕はちょっと休もう。琴里、着ては着替えての繰り返しでゴメンね。琴里は翔ちゃんの役に立てているならそれで充分だよ。それに男の子から色んな服を見たいって言ってくれるのは嬉しいよ。それが愛莉ちゃんの為でもね。ちょっと焼プリン持ってくるね。

僕は琴里の部屋で待っていた。部屋を眺めていると向日葵(ひまわり)の写真を見て閃(ひらめ)いた。向日葵って夏だよな……。今は夏休みか琴里に相談しよう。

琴里は翔ちゃんお待たせ、焼プリンとお茶だよと差出してくれた。どう翔ちゃんのお眼鏡にかなうものはあったかな?僕はどの姿も可愛くて愛莉ちゃんの為とか関係なく写真を撮っていて楽しいよ。

琴里は翔ちゃんにそう言って貰えて嬉しい。他にもこれを着て欲しいっていうのあるかな?

僕はあの向日葵の写真キレイだね。琴里はでしょ、前にバスに乗っていたら向日葵を見つけてスマホで写真撮って現像したんだ。僕はそういう事ね。写真を見て思ったんだけど赤いワンピースに麦わら帽子ある?琴里はあるからちょっと着替えるね。

僕は向日葵の写真を見て琴里には絶対に似合う。野に咲く花のようになる。琴里は翔ちゃん着替えたよ。僕は振り向くとあまりの可愛さに言葉を失った。琴里は翔ちゃん似合うかな?

僕は似合うよ。あまりの可愛いにちょっと言葉を失ってた。琴里はなにそれ、そんな表現をする翔ちゃんの方が可愛いよ。僕は琴里、向日葵の写真持って欲しい。琴里はいいよと向日葵の写真を持った。

僕はいいね、明日にでもこの写真に写っている向日葵の所一緒に行こうよ。琴里は明日、翔ちゃんとデートだね。僕はそうだね、明日が楽しみだよと琴里の家に行ってから3時間、琴里のファッションショーをしてもらい僕は家に帰った。

次の日、琴里は薄いピンクのワンピースを着て麦わら帽子を被って小さなポーチを持っていた。僕は琴里の手を繋いで福河駅からバスに乗り15分、途中下車した。琴里は僕の手を引っ張った。僕は一面に咲く向日葵を見てキレイだね。琴里は翔ちゃん一緒に写真撮ろう。琴里は僕と2ショットを撮った。

僕はじゃあ次は琴里を撮るね。ポニーテールにして欲しいんだけどヘアゴムって持っているかな?琴里は翔ちゃんホントにポニーテール好きだね。ちゃんと持ってきているよ。翔ちゃんちょっと麦わら帽子持っていて。僕は麦わら帽子を持ち琴里はヘアゴムを口にくわえて髪を束ねていた。僕は可愛い……、我慢が出来ずに正面からではなく琴里の横顔を写真を撮った。翔ちゃん撮るなら先に言ってよ。僕はゴメン、琴里が髪を結ぶ姿が可愛すぎてつい……。

琴里は髪を結べたよ、麦わら帽子貸して。僕は琴里に麦わら帽子を渡して写真を撮った。ホント野に咲く花だね。琴里がより一層輝いて見えるよ。

琴里は翔ちゃんありがとう。暑いから何か冷たいものでも食べに行こう。バスで1度駅に戻った。

僕はオシャレなかき氷屋を見つけ、琴里このお店とかどうかな?琴里はメニューを見て可愛い、このお店に入ろう。翔ちゃん調べてくれたの?

僕はうんそうだよって言いたいけれど今見つけてさ。琴里はそっか、どっちでもいいけどねと微笑みお店に入った。琴里はメロン、僕はイチゴのかき氷をそれぞれ注文した。

琴里は翔ちゃんイチゴを頼むって女の子みたいで可愛い。イチゴってまるで翔ちゃんの照れている時と同じ色合いだね。僕はまたそんなこと言って。ホントは琴里、可愛いって言っている自分が可愛いんでしょ?琴里は何言ってるの?可愛いのは翔ちゃん。

僕はこのお店、雑誌が置いてあるよ。琴里、一緒に見よう。琴里はいいよ。どれどれ今はこういうの流行っているんだね。僕はオシャレでいいよね。

琴里はこれでこの後の行先は決まったね。僕は琴里どういうこと?詳しく説明してよ。

琴里はだってこの雑誌に乗っているマリンパークから見える海、めっちゃキレイって有名だよ。それにその近くで水着がレンタル出来てそのまま海に入れるみたいだよ。翔ちゃんの事だから愛莉ちゃんの水着姿を描きたい名目で私に水着着てって頼むんでしょ?僕は琴里の水着姿か〜、是非見たいです。お願いします。琴里はしょうがないな後で海に行こうね。僕は海で遊んだ後に帰る感じ?

琴里は何言ってるの翔ちゃん。そこで今日、花火大会をやるから帰るのは花火を見てからだよ。水着を着た後は浴衣に着る予定でいるよ。僕は琴里にそんな1日に詰め込んで楽しめる?大丈夫?

琴里はうん、大丈夫だよ。だって翔ちゃんと夏の思い出を作ることも大事だけど翔ちゃんは愛莉ちゃんを描くっていう大事なことがあるでしょ。

僕は琴里に絵は写真を見て描けるけれどストーリーはそんなにすぐに描けるの?琴里はうん描けるよ。その前にかき氷食べよう。すみません店員さん、写真を撮ってもらってもよろしいですか?

店員さんに1枚写真を撮ってもらった。

琴里は翔ちゃん食べあいこしようよ。僕はうん、いいよと琴里、翔ちゃん「アーン」と食べあいこした。

僕は冷たくて美味しいねと笑顔で答えると翔ちゃんそのままキープ。僕は満面の笑みで固まっていた。

翔ちゃんの笑顔可愛い、待受にしようかな。僕は恥ずかしいしマリンパーク行くんでしょ。海で泳いで花火大会見てと忙しいよ。琴里はそうだね、かき氷食べ終わったら移動しよう。

僕と琴里は電車でマリンパークに移動した。

琴里は翔ちゃんレンタルショップ行こうと手を引っ張った。僕は琴里、どの水着を着るの?琴里はじゃあ逆に翔ちゃんは私にどの色の水着着て欲しい?

僕は琴里に似合う水着ね……。この赤色の水着とかどうかな?琴里は周りを見て紫を見てこれにする。

翔ちゃんは借りる海パン決めた?そうだね……。この茶色の海パン可愛い。翔ちゃんはこれ穿いて。

僕は琴里にじゃあお互いに着替えてからね。僕は着替えて琴里が出てくるのを待っていた。

翔ちゃんお待たせ。似合っているかな?僕は振り向くとポニーテールに水着を着た琴里を見て可愛い……。琴里、可愛すぎるよ。翔ちゃんありがとう。僕は琴里の水着姿を写真に撮り、周りにいる人に2ショットを撮ってもらった。

僕は1回スマホを貴重品ロッカーに預けてくるから更衣室の前で待っていて。チンピラにナンパされそうになったら大声で叫んでね。すぐに行くから。

琴里は翔ちゃん優しいね。何かあったらすぐに呼ぶね。僕は更衣室の貴重品ロッカーにスマホを置いてすぐに走った。僕は琴里大丈夫?ナンパされてない?琴里は翔ちゃんが来てくれたらからだよ。

僕は琴里は水のかけあいをして楽しんでいた。海は塩水だから後でお風呂入りに行こうよ。マリンパークは温泉も併設されているみたいだから。琴里は花火大会までしばらくあるしもうちょっと水遊びしてからお風呂入りに行こうよ。そこから1時間、2人で水遊びをした後に少し離れた温泉に向かった。

僕は午後7時から花火大会だから午後5時にロビーに集合ね。琴里は意外と早く集合するんだね。琴里は翔ちゃん意外と早いね。それはなんで?

僕は琴里、浴衣着るんでしょ?そうなったら早めに準備した方がいいし場所もいい所で見られるかなって思ってさ。

琴里はたしかに翔ちゃんの言う通りだね。じゃあ後で会おうねと2人ともバスタオルをレンタルしてそれぞれ分かれた。1時間後、僕はお風呂から上がり漫画を読みながら琴里が出てくるのを待った。15分後、琴里が上がると翔ちゃんお待たせ。私ね、お風呂上がりにアイス食べたいな。僕はさっきかき氷食べたでしょ?アイスも食べたらお腹こわさない?

琴里はそうだね……。じゃあ翔ちゃん半分こしよう。僕は琴里はアイスを半分ずつ食べた。

琴里はじゃあ浴衣借りに行こう。もちろん翔ちゃんも甚平着てね。僕は甚平初めて着るな〜。そして2人でレンタルショップに向かい琴里は何色の浴衣を着るか悩んでいた。

僕は琴里、何色の浴衣にするの?琴里はもうどの色も可愛くて悩むな。翔ちゃんは私にどの浴衣着て欲しい?2つ選んでそこから選ぶからさ。

僕は琴里に似合う浴衣はどれか模索していた。その中で水色とレモン色を琴里に提案してレモン色とか珍しいしいいと思うよと提案した。

琴里は水色の浴衣にする。僕は決まっているなら聞かなくても良くない?琴里はフィーリングで合うかなって。それに翔ちゃん、水色の好きでしょ?

僕はたしかに好きだよ。それより早く着替えて夜食べる物を調達しよう。琴里はそうだね、早く着替えよう。じゃあまた後でまた会おう。

僕は着替えて琴里を待っていた。琴里の浴衣姿、絶対に似合うだろうな。めっちゃドキドキするな。

翔ちゃんお待たせ。浴衣姿似合っているかな?

僕はめっちゃ可愛い、待受にしたいレベルだよ、琴里は翔ちゃんに可愛いって言って貰えてよかった。でもそれ以上に待受にしたいって言う翔ちゃんはもっと可愛い。とりあえず1枚写真を撮ろうよ。歩いている人に写真を撮ってもらった。

僕はじゃあ買い出しに行こう。沢山多く買っておかないと人混みで後から買うの大変だからさ。琴里はそうだね、沢山買って食べあいこしようね。近くにあるショッピングモールでペットボトル飲料と惣菜、巻き寿司を買って海に向かった。

琴里は翔ちゃんどこで見る?なるべく渚の近くの方が波音も聞こえていいとかなって思うんだけど。僕は2人とも甚平や浴衣はレンタルしているからすぐ着替えられるように更衣室から近い方がいいよ。それにいきなり雨が降ってきたら屋根に近い方がいいからさ。琴里はじゃあ翔ちゃんの言う通りにする。

僕は慣れない下駄だけど大丈夫?琴里はうん、今の所大丈夫、また何かあったら翔ちゃんに言うね。早く花火大会始まって欲しいね。

花火が打ち上がり僕は琴里の手を握った。暗い中で手を繋ぐといつもよりもドキドキするね。琴里はそうだね翔ちゃんの言う通りだね。耳元でもっとドキドキすることあるよ。ねぇこっち向いて。

僕は琴里の方を向いた。琴里は翔ちゃん、チュッ。

こ、琴里そんないきなりキスしないでよ。心の準備が出来てないのにそんないきなりされても。翔ちゃん顔が真っ赤になっている。可愛い……。私、こうやって翔ちゃんと一緒にいられて幸せだな。

僕はお腹空いたし買ってきた巻き寿司や惣菜食べよう。琴里は翔ちゃん食べさせてあげるね、アーン。

僕は笑顔で美味しい、きっと琴里が食べさせてくれたからかな。花火を色々あってキレイだね。

琴里は翔ちゃんと来年も花火大会に来たいな……。

すると空からぽつぽつと雨が降ってきた。僕は琴里、1回更衣室前で雨宿りしよう。琴里はこれぐらいの雨なら大丈夫だよ。僕はいいから行くよ。

次第に雨が強くなり花火大会は一旦中止になった。僕は琴里、人が駅に集中しない間に駅に行こう。琴里はそうだね、もうちょっとこの浴衣着ていたかったけれど仕方ないよねと俯(うつむ)いていた。

僕は来年またここに来よう。いや別の所の花火大会に一緒に行こうよ。琴里はそうしよう、じゃあ着替えてくるから翔ちゃんも着替え終わったら待っていて。僕は着替え終わり待っていた。

琴里は翔ちゃんお待たせ、家に帰ろう。さっきより雨が酷くなってる。さっきショッピングモールで傘を買っておけばよかった。

僕はカバンから折りたたみ傘を取り出して小さいけれどこれで一緒に駅まで行こう。琴里は翔ちゃんなんで折りたたみ傘を持っているの?女子力高すぎる。僕は最近ゲリラ豪雨が多いから念の為にね。

2人は駅に向かって歩いていると琴里は翔ちゃんちょっと待って、踵(かかと)が擦れて痛い。僕はどこか座る所を探したが見つからずおんぶするよ。背中に乗って。琴里は翔ちゃんゴメンね。

僕は駅のベンチに座り琴里、靴脱いで足を見せて。琴里は靴を脱ぎ、靴下を脱いだ。僕は靴擦れで踵から血が出てるよ。カバンからティッシュを取り出して血を止めた。絆創膏をしてこれでちょっとはよくなったと思うよ。

琴里はさっきよりだいぶよくなったよ。翔ちゃんありがとう。私ももっと女子力高くしないとね。

僕と琴里は切符を買ってホームに向かった。翔ちゃん、急がないと電車に乗れないよ。僕は琴里をおんぶして階段を駆け上がり電車に乗った。怪我人を走らせる訳には行かないからね。

そして最寄りの福河駅で降りて僕は琴里を家まで送り届けた。


ネット通販

花火大会から1週間、連日の猛暑日で僕、琴里ともにこんなに暑かったらどこも出かけられないね。僕は夏休みの宿題、そして美術部の課題に取りかかっていた。すると琴里からメールが届いて暑くてどこも行けないからネット通販で服を買ったんだ。今から翔ちゃん見に来てよ。僕は今からって夕方だよ?それなら明日、琴里の家に行ってもいい?琴里はうん、いいよ。冷たいものを用意して待っているね。

次の日、僕は琴里の家に向かい呼鈴を鳴らした。

琴里は扉を開けると翔ちゃんいらっしゃい、早く上がって。僕は琴里の部屋に案内された。

琴里は冷蔵庫から抹茶プリンと普通のプリンを持ってきて翔ちゃんはどっち食べる?僕はじゃあ普通のプリンにしようかな。僕は今日呼んだのは何か理由があっての事なの?琴里は好きな人に会うのに理由なんて必要なの?僕は黙ってプリンを食べていた。

琴里は冗談だよ。新しい服を買ったから見て欲しいって言うのがホントの理由だよ。じゃあ翔ちゃん、着替えるね。僕はこの展開、嫌な予感がしつつも壁を見つめて琴里に着替え終わったら教えてね。

琴里は翔ちゃん着替え終わったよ。こっち向いて。僕は言葉を失った。ちょっ、ちょっと琴里何その服?ちょっとセクシー過ぎるでしょ?琴里は翔ちゃん男の子だからこういうセクシーな服好きかなって思ってさ。僕はそれにしても胸元ざっくりで肩を出してってちょっと目のやり場に困るんだよね……。

琴里はでもさこの服可愛くて翔ちゃんに喜んで貰えるって思ったんだけどな……。僕は可愛いし似合ってるけれど1人で出かける時はこの服で出歩かないで欲しいな。琴里は翔ちゃんなんで?

僕はだってこんな可愛い女の子がセクシーな衣装を着て歩いていたらいつナンパされるか分からないし、悪い人たちに連れて行かれるかと思うと心配でさ。琴里はさすが翔ちゃん、いつも私の事を考えてくれて嬉しいよ。この服を着る時は1枚上に羽織るように心がけるね。

琴里は他にも服を買ったんだ。これは多分翔ちゃん喜んでもらえると思うよ。僕は再び壁を向いた。

琴里は着替え終わると翔ちゃんこっち向いていいよ。僕は琴里の方を向くと驚いた。

琴里は水色のトップスを着てレモン色のミニスカートを穿いていた。僕は琴里をギュッと抱きしめた。

琴里はちょっと翔ちゃんいきなり抱きしめてどうしたの?僕はゴメン、琴里が可愛くてつい……。琴里はもう翔ちゃんったら恥ずかしいけどありがとう。翔ちゃん、私がどうして可愛くいられると思う?

僕は自分の事を可愛いって思っているから?琴里は違うよ。僕は違うのか……。じゃあ可愛い服を着ているから?琴里はそれもあるけれど違う。僕は他に理由が思い当たらないんだけど教えてよ。

琴里はいつも女子力の高いのに翔ちゃん今日は鈍感だね。私が可愛いくいられるのは翔ちゃんが私の事を可愛いって褒めてくれる事だよ。僕は琴里にそれだけ?可愛い彼女に可愛いって言うのは普通だよ。

琴里は翔ちゃんの普通は普通じゃあないんだよ。翔ちゃんが可愛いって言ってくれるから、もっと可愛くありたいしもっと可愛いって言ってもらいたいもん。だからこの前もネット通販で服を買ったりしたって事だよ。

僕は琴里ありがとう。そう聞くと改めて琴里の彼氏に相応しい人間にならないと周りから美女と野獣って言われないようにしないとね。琴里は翔ちゃんはそんなこと気にしなくていいよ。そんなこと言う人は顔しか見ていないって事だよ。

プルル、プルルと僕のスマホが鳴った。琴里は翔ちゃん電話かかってきているよ。電話出ていいよ。僕は琴里に申し訳ないと思いながらも電話に出た。

週間少年コミックス編集部の谷元です。今から出版社に来てもらうことは出来ますか?僕はすみません少し待ってもらえますかと1度ミュートにして琴里に聞いた。琴里、今週間少年コミックスの編集部の人から電話があって今から出版社に来て欲しいって。どうする?琴里は翔ちゃん今から行こうよ。

僕はミュートから電話に戻してすみません遅くなりました。今からそちらに伺うので住所を送って貰えますか?谷元はもちろんそれはお送りさせていただきます。コトリショウにお会い出るのを楽しみにしています。僕は今から家を出るのでと1度電話を切った。琴里はまさか私たちが出版社に行くなんて。

僕は琴里は電車で出版社に行くことにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る