第60話 もうヤケである

「……」


「どうした? 女砂賊よ」


「正論すぎて反論もできませんか?」


「帰ってください!」




 すでに、移動都市のことなどどうでもよくなっているような気がしなくもないけど……。

 それよりも。アイシャの沈黙が怖い。

 湧き上がる怒りを抑え込もうとしているが、それは無理で、今にも爆発しそうにしか見えなかったからだ。


「手下どもを選べだと?」


「そうだ。沢山いるではないか」


「みんな、あなたが拾って面倒見ていたんでしょう? 一人くらい恩に感じて、あなたと結婚してもいいという人が……」


「いるか……」


「「「「はい?」」」」


「いねえんだよ! オレはもう頭にきたぞ!」


 これだけの船団員がいながら、アイシャと結婚してもいいという男性がゼロだった。

 しかも、手下たちは手下同士でくっついて、なぜかリーダーであるアイシャだけ一人のまま。

 その事実が私たちの下で晒された時、ブチキレたアイシャは得物のエストックを用い、ノーモーションでララベルに突きを入れた。

 あまりに素早い攻撃だったので、ララベルでも対処できないかもと、私たちは彼女を心配したのだが……。


「甘い!」


「オレの渾身の一撃を防いだだと?」


 さすがは、レベル六百超え。

 ララベルは、レベル四百超えのアイシャ渾身の一撃を剣の刃で防いだ。

 とてつもない反応速度が成せる技だ。


「私はようやく人並みの幸せを手に入れたのだ。お前には同情すべき点もあるが、だからといってタロウ殿は譲れないな。私は、この幸せを失わないため、いかに残酷で酷い女だと言われようとも、お前を殺す!」


「そうですよ! 私たちの幸せが一番大切なんです! おっと、女砂賊の手下のみなさん。少しでも動いたら、巨大な氷の塊を船に落としますよ」


「「「「「「「「「「ひいっ!」」」」」」」」」」


 ミュウの脅しにより、砂賊たちはすべて戦力外となってしまった。


「どっちが悪役かわからないゴリ」


「お前が言うなよ……」


 というか、お前が一番それを言ってはいけないだろうが!


「一対一か。いいだろう! 金髪ドブスを殺せば、オレの逆転勝ちだ!」


「たかがレベル四百超えの紫砂賊のドブスが、私を倒すだと? 面白い、返り討ちだ!」


「多少のレベルの差など、勝敗になんら左右しないさ!」


 再びアイシャが鋭い突きを入れ、それを合図にララベルとの死闘が始まった。

 伊達にレベルが四百を超え、千人を超える船団員たちを率いてきたわけではないようだ。

 アイシャの強さは驚異的で、エストックによる鋭い連続攻撃によって、ララベルは防戦一方となってしまった。

 私なら、もうとっくに体中穴だらけのはずだ。


「どうだ?」


「愚かな。今までは様子を見ていただけのこと。いくぞ!」


 アイシャからの攻撃を受け続け、防戦一方だったララベルだが、突如反撃に転じた。

 これまでアイシャによる突きを受け続けていた剣を無造作に大きく上段から振り回すと、アイシャが焦った表情を浮かべながら後方に下がったのだ。


「惜しいな。真っ二つにしたと思ったのだが」


 下がるのに間に合ったアイシャは無傷であったが、その表情には焦りのようなものが浮かんでいた。

 もし百分の一秒でも反応が遅かったら、彼女の体は魚の干物のように腹開きにされていたはずだ。

 それがわかったからこそ、アイシャは無心を繕うことすらできなかったというわけだ。


「手下どもの平均レベルは、百程度かな? レベル二百超えの熟練者が十数名いるが、下手に動けばミュウの魔法で押しつぶされるだけだ」


 レベル四百超えというのは凄いと思うが、ララベルとミュウは、レベルが六百を超えている。

 しかもミュウは、一度に多数を攻撃できる魔法使いであった。

 これでは、砂賊の手下たちも手が出ないはずだ。


「こいつ、強い……」


「確かにお前は、かなり腕の立つ上級ハンターだな。これだけの手下たちを纏められるのも凄い。だが、私はミュウと出会うまで一人だった。ただ一人で、己を鍛え続けたのだ。お前とは年季が違う!」


 なんだろう?

 ララベルの話を聞いていたら、なんか涙が出てきた。

 別にそれは言わなくてもいいのでは?


「私と合流してからも、常に二人だけでしたからね。あなたは群れた時点で私たちには勝てない宿命だったのですよ」


 ミュウももういいから!

 確かに、ララベルとミュウは経験値が二人割りだから早くレベルが上がるんだけど、アイシャは弱い仲間のレベリングにも協力したから、レベルで二人には勝てないんだろうけど。

 それは言わないでいいから!


「クソッ! このままだと勝てないか……」


「尻尾を巻いて逃げるんだな」


「命までは取りませんよ」


 わずか一太刀で、自分はララベルに勝てないと悟ったアイシャであったが、二人の忠告に従うつもりはないようだ。


「できるか! それなら、ここで死んだ方がマシだ! オレの船団員、オレも含めて合計千二百三十五名。男性六百十七名で、女性は六百十八名。独り者はオレだけなんだぞ! この移動都市で個室を手に入れなければ、旗艦なのに毎晩どいつもこいつもイチャイチャしやがって! 眠れやしねえ!」


「「「「……」」」」


 女砂賊アイシャが、この移動都市を狙った理由。

 それは、船団員の中で自分だけが独り身で、夜旗艦の船員たちが男女でイチャイチャしているから眠れないというものであった。


「あのさぁ、君たち」


「えっ? 俺たちっすか?」


「君たちは、故郷にいられなくなった。もしくは追い出されて砂漠をさ迷っていたところを、アイシャさんに助けられたんでしょう?」


 これは、ちょっと言ってやらなければいけないな。

 確かに船団員たちは、故郷にいられなくなった可哀想な人たちだけど、助けてくれたアイシャへの配慮を忘れてイチャイチャするのはよくない。

 それにしても、船団は女性が一人だけ多い状態で、しかもアイシャだけがあぶれるとか……。


「運が悪すぎる……」


「俺たちは、故郷の村だと結婚できない身の上だったんです。それで、あてもないのに駆け落ちして、砂漠で行き倒れそうになったところをお頭に救われました。だから、俺はお頭とは……」


「カップルで船団に合流していない男性は?」


「なぜか、女性のグループだけで保護された仲間もいて、その辺で上手くくっついてしまって。それにお頭とくっつくと、船団内の力関係がおかしくなるじゃないですか」


「だよなぁ……急にナンバー2って言われても、経験がないので困ります。もしお頭が妊娠でもしたら、夫が船団を仕切らないといけないんでしょう? 無理ですよ」


「他の連中に、この船団の実権を握るためにお頭とくっついたなんて言われても困るし……」


 船団員たちは、まあ普通の人たちなんだなぁ……。

 アイシャとくっつくと、自分が船団を仕切らなければいけなくなるが、そんな才能は一切持ち合わせていないし、他の人たちの目もあると思っていたのだから。

 それなら他の女性とくっついた方がいいし、その結果、単純に男女比のせいでアイシャだけが一人余ってしまったという。


『はーーーい、私も含めて二人で組を作ってね』


『先生だけ余ったね』


 という状態が、アイシャ大船団の現実だったというわけだ。


「ちくしょう! もう嫌だ! オレは船団員のリーダーを辞める!」


「ええっーーー! お頭がいないと、船団が纏まりませんよ!」


「うるせえ! オレだけ誰とも纏まっていないじゃないか! お前らは毎晩パートナーとイチャイチャしやがって! 挙句に子供だぁ? なんで俺が住む場所まで面倒見なきゃいけないんだよ? オレはいったいなんなんだよぉーーー!」


「あのぅ……この移動都市の長さん」


「私?」


 いや、どうして私よ?

 その前に、このゴリさんタウンを巡る戦いはどうなったんだ?

 結局、ララベルとミュウが強すぎて数の有利を生かせず、アイシャたちではこの移動都市を奪えないことが判明したのだから、もうどこかに行ってほしい。


「俺たち、奥さんは妊娠していまして……」


「船の上での生活だと、安全に出産できないんです」


「戦闘員の減少で、砂獣狩りの効率も落ちてしまって……」


「仕方なしに私掠行為を……」


「……」


 それにしても怖い話だ。

 アイシャはせっかく故郷を出て、一人で生活すれば悠々自適だったというのに、優しいから同じ境遇の船団員たちを受け入れて面倒を見てしまった。

 彼らは続々と夫婦関係になり、子供までできたというのに、船団長である自分は一人のまま。

 そして、妊娠した女性たちのために私掠行為まで行い、今も移動都市の奪取を目論んだ。

 船団員たちも居場所がないという点では可哀想なのだが、もっとアイシャに配慮できなかったのであろうか?


「(そこのところはどうなんだよ?)」


 もう戦いどころではなかった。

 なぜか私が間に入り、船団員たちに色々と問い質す羽目になってしまう。


「(お頭には世話になりました。親以上の恩義があります)」


「(でも、無理なんです! お頭を女性として見るなんて!)」


「(うちのカミさんも決して美人ではないですよ。でも、お頭は極めつけなので……こんなこと、お世話になったお頭には口が裂けても言えない!)」


「(お頭は、この船団一強いし優しいけど……すげえドブスだから! 勃たないです! ごめんなさい! そんな風に思ってしまう俺はどうしようもないクズです!)」


「(どうして俺は、目が見えるんだぁーーー!)」


「……」


 彼らは、船団長であるアイシャを心から慕っている。

 でも、女性として見るのは無理で、ましてやつき合ったり夫婦になるのはもっと無理。

 そんな風に思ってしまってごめんなさい!

 自分たちはどうしようもないダメ人間です!

 と思っており、それを涙ながらに、アイシャには聞こえないように私に話すので、正直なにも言えなくなってしまった。


「どこかに無人のオアシスがあればいいのですが……」


「この辺に、無人のオアシスなんてないんです」


「この人数を受け入れてくれる、オアシスなんてもっとないので」


「あれば、我々も追い出されたり、逃げるように故郷をあとにすることもなかったわけでして……」


「(受け入れるか? 彼らを)」


 しかし、それはリスクが大きすぎる。

 彼らは砂賊であり、実際に被害も出ているのだから。


「受け入れればいいゴリ。要は、あのアイシャという女性を押さえるかがポイントゴリ」


「お前なぁ……」


 もしかして、最初からその意図で?

 あり得るな。

 クソッ!

 さすがは電子妖精、進化系AIでもあるので知恵が回りやがる。

 ゴリマッチョは私がアイシャを美少女だと思っていることを知って、あえてその方法を提案してきやがった。


「交渉してみるゴリ」


「……わかったよ……」


 私は、ララベルとの斬り合いをやめ、一人落ち込んでいるアイシャに声をかけた。

 さすがのララベルも、今のアイシャに攻撃を仕掛けるつもりはないようだ。


「あのですね……」


「ああっ! 知ってたさ! オレは、故郷及びその近辺のオアシスにおいて、一番のドブス! ドブスのチャンピオン! まだ砂大トカゲの方がマシだと言われるレベルのドブスだってな! 婚約者にも、浮気相手にもバカにされ、オアシスを出て船団を作っても、手下たちからも女としては見られずだ! オレの人生ってなんなんだよ?」


「そのうちいいことがあるから」


「あんたくらいの年齢の人はいつもそうだ! 『そのうちいいことがあるから頑張れ!』って! オレは頑張ったよ! でもこの結果だよ!」


 あまりに不幸な出来事が続いて、完全に自暴自棄になっているな。

 ここは人生の先輩である私が彼女に手を差し伸べるべきか……このまま見捨てるのも忍びないというか……今、ゴリマッチョを見たら『そうだよ』といった表情を浮かべていやがった。

 

 あいつは、絶対に罰が当たるはずだ。

 というか、当たってほしい。


「あんたはオレと同じくらいドブスたちと結婚しているが、さてオレの顔を至近距離でマジマジと見つめることができるかな? ほうら」


 ヤケになったアイシャは、私に急接近して顔を間近に近づけた。

 もし目を反らせば……ということなのであろうか?


「どうだ? どうせ自分を守ってもらうため、あいつらを利用して利益を得るため、自分を誤魔化して夫婦になっているんだろう? オレみたいなドブスにマジマジと見つめられて、目を反らさずにいられるかな?」


「大丈夫だけど」


 この世界の人だと、『目を背けないと目が腐るレベルのドブス』らしいが、私から見れば絶世の美少女である。

 船団長なのに、随分と若いんだな。

 ララベルよりも年下であろう。


「アイシャはいくつなんだ?」


「十八歳だ」


「若いのに、これだけの船団を率いているのか。凄いね」


 私には無理だな。

 そんな風に思いながら、私はアイシャを見つめつつ話を進めた。


「本当に目を反らさないな! うちの手下たちにもできないことだ……」


「(おいっ! コラ!)」


 自分たちのボスだろうに。

 ちゃんと目を見て話をしてやりなさい!

 可哀想だろうが!


「(移動都市の長、無理なんですよぉーーー)」


 私が手下たちに批判的な視線を送ると、彼らは表情だけで謝ってきた。

 自分のボスと目を合わせられないって……。


「目を合わせてもらえないなんて、よくありすぎてもう慣れたな」


「そうですよね。『目が腐る』の悪口はデフォですよ。タロウさんくらいですよね。私たちとまともに目を合わせられるのは」


「あとは、砂漠エルフの方々ですね」


 ゴメン。

 後ろでそれを言わないでくれるかな。

 また涙が出てくるから。


「ならば、このオレと手を繋げるか? お前と手を繋ぐなら、家畜の糞でも握った方がマシだと言われたこのオレとだ」


 酷いことを言う故郷の連中だな!


「私の場合は、ラクダの糞だったがな」


「ですよね。ラクダはどこにでもいますし、貴族たちは乗りますからね」


 ララベル、ミュウ……。

 もういいから!


「私なんて、死んだ母以外と手なんて繋いだことないですよ。セーラから、ドブスが伝染するって言われたこともありますし」


「……」


「なあ? オレと手なんて繋げないだろう?」


「だから大丈夫だって」


 私は、そのままアイシャの手を握った。

 高レベルのせいもあって、砂漠に住んでいるのに白くて綺麗な手だな。


「なんだと……骸骨みたいだと言われた俺の手を握っただと!」


 なるほど。

 この世界では、まるでボンレスハムみたいに太った手が美しいとされるので、アイシャの手はやせ過ぎで骸骨みたいという扱いなのか。

 手を握りながらアイシャを見ると、彼女は顔を赤らめていた。


「婚約者とも手なんて握ったことないのに……」


 それ婚約者か?

 せめて、手ぐらいは握ろうよ!


「人前で手を握ると恥ずかしいって……オレは額面どおりに受け取っていたんだが、あとで『人前でドブスと手を握るなんて恥ずかしい』と……」


 その婚約者。

 間違いなく私の世界だとクズ男扱いだと思うな!

 この世界でもそうか!


「しかし、次の関門だ! この私とキスできるかな?」


「できるけど」


 なんかもう。

 『嫁入り前の娘さんに……』とか、考えるだけ無駄だな。

 この世界では、アイシャのような女性たちにそんなチャンスは非常に少ないのだから。

 ゴリマッチョの思惑どおりというのが気に食わないが、私はアイシャと見つめ合い、そのまま彼女の腰に手を回した。


「なんだと! 『お前の腰は、すぐに手を回せそうだから駄目なんだ!』と言われたオレの腰に手を回しただと!」


「どういう意味? それ」


「知らないのか? 美しい女性の腰は、男が両手で手を回しても届かないのが美人の証なんだぞ!」


 それはつまり……腹周りが太いということですよね? 私はちょっとそこまでふくよかだと……。

 続けて、彼女に目を瞑るように命じた。


「目を瞑る? その間に、遊ぶ金が欲しいからと、財布から金を抜くのか?」


「どれだけクズ男とつき合っていたんだよ!」


「婚約者だ!」


「なお悪いわ!」


 さすがに、声が出てしまった。

 私のツッコミに驚いたのか、アイシャは素直に目を閉じたので、私も目を瞑って唇を合わせる。

 オッサンが美少女とキスできるのだから、これはもう役得だろうな。


「すげえ! 本当にお頭とキスをした!」


「なんて偉大な人なんだ!」


「俺たちの新しい長だ!」


「そうだよ! 私たちの長、お頭の夫に相応しい!」


「「「「「「「「「「新しい長だ! お頭、おめでとう!」」」」」」」」」」


 ただ言われたままにアイシャとキスしただけなんだが、なぜか船団員たちは勝手に私を新しいリーダー扱いして大騒ぎしていた。

 キスしているのに雰囲気が……人前なのでそれはいいけど……。


「ゴリマッチョ、満足か?」


「せっかく増設した町の設備の使い手ができたゴリ」


「お前、そのうち絶対に痛い目に遭うからな」


「ゴリが痛い目に遭うと、オッサンも巻き添えゴリ。奥さんが増えてよかったゴリ」


「お前なぁ……アイシャの意志ってものがあるだろうが……って! 大丈夫か?」


「はははっ、初めて男性とキス……」


 見た目に反してというか、話を聞くとアイシャには婚約者がいたらしいが、手すら握るのを嫌がる婚約者が彼女とキスをするわけはないわけで。

 アイシャは、まるで茹蛸のように顔を赤らめながら気絶し、寝言を呟いていた。


「さすがは、タロウ殿。大船団を率いる砂賊のリーダーを一対一で倒すとは」


「倒したのかな?」


「倒したのでしょう。しかも、犠牲者がいないというのは素晴らしい。これは王者の徳ですとも」


「将来の妻として、誇らしく思います」


「フラウ?」


「えっ? なにかおかしなことでも?」


「別に……」


 言えない。

 とっても嬉しそうに言うフラウに、私は結婚の約束をしていないだなんて。

 そして、それを理解して既成事実を作ってしまったフラウは、かなり強かであることを。


「ええいっ! こうなれば勢いだ! ゴリさんタウンが正式に町として発足したぞ!」


 私たちは、なし崩し的にアイシャと彼女が率いる砂賊の大船団を受け入れることになったのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る