王様ゲーム@まさかの命令

「「「「王様だーれだ」」」」


 合図の後でが名乗り出た。

 放課後、私達は下校前の雑談タイムの中で誰ともなく提案して王様ゲームをする事になった。

 参加者は四人、私を含めたアイツ以外の三人は既に二回ずつ王様になり、各々が場を盛り上げる命令を出して皆がそれに従った。

 果たして、七回目にして遂に王様になったアイツはどんな命令を下すのだろう…

 私が考えていると命令が下された。


「命令、三番は王様に好きな人の名前を教えること」


「はあっ!!?」


 三番である私は思わず大声を出した。


「いやいや意味わからんし!なそれ急に!?」


 戸惑う私を他所に一番と二番を引いた二人が「王様の命令は絶対だろー?」、「ほらほら早く言っちゃいなよ」などと茶化してきた。

 この二人は私の好きな人を知っていて、それで茶化しているのだ。

 そして、二人に煽られる様に…


「ほらほら二人もこう言ってるぞ。早くしろってー」


 がニヤケ顔で急かしてきた。

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