PSC -Personal Space Crusher-@怒濤の好き好き攻撃炸裂!?

「ねえ先輩、私のこと好きですか?」


「な、何だよ急に…!?」


 初デートの帰り道、女が突然問い掛けた。


「答えてください。私のこと好きですか?」


「うっ…!?」


 こんな時、昔の映画に出てきたハンサムボーイならば『当然だろう。俺は君が好きだ。君が思っているよりも遥かにね』などとと答えるのだろうが、男にはそんなキザな行為ことは出来なかった。


「ふふ、本当ほんとに可愛いですね。ねえ先輩…」


 女が男の耳許へ口を近付けた。


「私は先輩が大好きです。好き、好き、好き、好き好き好き…」


「わ、わかった!ちゃんと言うから!」


 耳許で繰り出されるに耐えられなくなった男は女の肩を掴んで引き剥がし、女を見詰めて口を開いた。


「す…好きだ」


「大好き?」


「だ、大好きだ」


「世界で一番?」


「世界で一番好きだ!ああもうマジ勘弁してくれ!…わっ!な、ななな…!?」


ですよ、先輩。ふふふふ」


 女は男の頬にキスした後で満足そうに微笑んだ。


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