PSC -Personal Space Christmas-@クリスマスヌーン
12月24日昼。
私は先輩と電話で
「…という訳で今夜先輩の部屋に忍び込みますから窓の鍵を開けといてください」
「何がという訳でだ。俺の部屋二階だぞ。いやそういう問題じゃねえ。忍び込むなら先に伝えるな。いやそうでもねえ。…あー面倒くせえ。お前と話してると調子狂うんだよ。来るなら普通に来い」
「えっ!?行っていいんですか!?」
思わぬ言葉に私は驚いた。
「つか来てくれ。妹が友達呼ぶから独りでいると弄られ役確定なんだよ」
「それって…私をレンカノに使いたいって事ですか?無理がありますよ。恋人なら二人で過ごしますって。あ、でも、本当の彼女にしてくれるなら行ってもいいですけど?」
私はバカだ…素直に『行く』と答えていれば嘘でも
「じゃあ彼女になってくれ」
「………はい?」
「とにかく来いよ!」
先輩は電話を切った。
私は本当の彼女になれたらしい。
「…って、私まだ返事してない!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます