不快なキスとヤンキー女@マジで勘弁

「試しにアタシとキスするか?」


「は?」


 発端は一分ほど前にさかのぼる───


 俺は放課後の教室で色々と有名なと一緒に補習を受けていた。補習の理由は俺が病欠、女はサボりだった。

 補習と言っても教師は職員会議がある為に各々で課題を解いて提出して帰るという形式で、俺は補習が始まって僅か数分でその女に絡まれ、彼女いない歴が年齢と同一おなじであると明か


「んじゃ、キスもした事ねえの?」


「ないけどそれがなに?」


「別に………なあ、試しにアタシとキスするか?」


「は?」


「おら、こっち向けって」


「なっ!?むぐ…っ!?」


「んん…ぷはっ。どーだ?アタシ顔はいい方だと思うから嬉しいだろ?へへへ」


「おえ…気持ち悪い…」


「ぶっ殺すぞテメエ!アタシとのキスは吐くほど嫌ってか!?」


「違う…臭いが…煙草の臭いが口の中に…おえ…」


「タバコ?……あー…ワリ、さっきトイレで来たんだった」


 俺の初キスはタバコの臭いまみれだった。

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