「あの星からあの星までをこうやって繋ぐと…はい！猫座かんせーい！」

「へえ、猫座なんてあったんだ」

「んーん、現在（いま）はないよ。ヤマネコ座はあるけど」

「ヤマネコ座って…もうそれが猫座でいいだろ」

「あはは、だよね。でも猫座が誕生した時にはもうヤマネコ座があったから、どちらかというとそっちが元祖なんだよ。猫座が使われなくなったから元祖も何もないけど」

「ふーん、星座って使われなくなったりするんだな」

「そだよ。猫座以外にも色々あるよ。…それでさ。猫座って実は、猫好きの人が星を見てあれは私の飼い猫だーって、勝手に主張して認められた星座なんだ」

「マジか。その人なんか凄いな」

「ふふ、愛だよね。でさ、提案なんだけど…私達も主張してみない？あの星とあの星、二つ並んで寄り添うように輝くあの星は私達って事でどうかな？」

「…じゃあ名前は恋人座だな」

　星空を見上げて過ごす何気ない時間、それはきっと二人だけの特別なひととき…

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい