す…@臆病になるほどの想い
ごめん…
その一言がこの世で一番こわい。
是か否か、大人はいつも
「ねえ、何で黙ってるの?君から架けてきたんだよ」
「あ、うん。えっと…」
「用件は端的且つ的確に。いつも言ってるっしょ。で、なに?」
「わかってる。でも…」
「デモもストライキもない」
「古いな。でもそうか、そうだよな。さっさとしないとな。俺さ、君がす……」
「す?」
「す…やっぱなんでもない!また明日学校で!」
そう言って俺は電話を切った。
心を決めて架けた筈なのにたった一言が言えない。
好きだと伝えられない…
言えば終わる。伝えたら二人はきっと今までの関係ではなくなる。
友達から恋人になるか、恋人になれずに友達に戻れなくなるか…
勿論、友達のままでいられる可能性もある。
でも、俺にとってこれはそんな中途半端な恋じゃない。
伝えるのが怖くなる程の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます