弄ばれた男の純情@先輩はこういう人
「ねえ、キミは私とキスしてみたいと思うかな?」
「ぶふうっ!げほっ!……ななな、なんですか急に!?あーもー!溢しちゃったじゃないっすか!」
休憩時間が重なったバイト先の先輩が突然言ったその言葉に驚いた僕は飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
「うわっ、きったなー」
「汚いって…いったい誰のせいだと思ってんすか!?」
「ん?それって……」
膝をついてお茶を拭く僕の耳に、先輩の言葉と共にゴソゴソという衣擦れの様な音が聞こえた。
「私のせい、ってことかな?」
「うわっ!?ちょま、なっ…!?」
気がつくと僅か数センチの距離に先輩の顔があり、僕は緊張してまともな言葉が出せなかった。
どうやらさっきの衣擦れの音は床を拭いている僕に先輩が擦り寄ってきた音だったらしい。
「ねえ、責任とってキスしてあげよっか?」
「ななな…!!」
思わず僕は瞼を瞑った。
「…なーんてね。じゃ、わたし先に戻ってるから」
「えっ…!?」
僕は先輩に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます