プロフィール帳@真実は謎のまま

 小学生の頃、女子達の間でなる物が流行り、俺も何人かに書いてくれと言われた事がある。

 男子全員に書かせているわけではなかったが、それを書いてくれと言われた時には深い意味は無いと思っていた。というより何も考えていなかった。

 しかし、時が経過してやっと気付いた事がある。


 それは…


「はいこれ誕生日プレゼント。誕生日おめでと」


「えっ!?俺に!?マジで!?ありがと!マジで嬉しいよ!」


 そのプレゼントは当時男子の間で流行っていたサイコロの様に転がして戦わせる事が出来る鉛筆だった。

 女子から思わぬ誕生日プレゼントを、それもをピンポイントでもらえた事で舞い上がっていた俺はに気がついていなかった。

 そう、女子達はプロフィール帳でデータを集めていたのだ。


 …と、今になって思うが、果たして真実はどうなのだろうか?

 いずれにしても誕生日プレゼントで自分が好きなものを貰えるというのは嬉しかった記憶がある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る