だーれか…?@後ろに誰かいる…!?

「だーれ…?」


「いや、一人しかおらんし。つかって」


「だーれ…?」


「…はいはい、答えますよ。…えっ!!?」


 目を覆う手が離れたことで私が質問に答えながら振り返ろうとした瞬間とき、手にしていた携帯スマホに新着通知が表示された。

 そこには…


『マジごめん!靴とサンダルで左右非対称アシンメトリーに履いてたから帰って履き直してたら電車乗り遅れた!遅刻する!』


 これは…!?

 今、私の背後には誰が…?


 ドクン…


 理解が追い付かない出来事に私の胸の鼓動は一瞬にして高まり、冷や汗にも似た嫌な汗が額にじんわりと滲んできた。


 ドクン…


「ねえ…」


「ひいっ!?」


「うひゃっ!?どしたん!?」


「えっ!?……あれ?あんたいつから」


「今来たとこ。つか声かけただけで大声出さんでよ!」


 そこには親友がいた。

 私が視線を落とすと、携帯スマホの画面には約束した時間の五分前が表示され、さっき通知されたメッセージは消えていた。

 私は白昼夢でも見ていたのだろうか…?







































 ※実話を元に…。


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