ドラマチックブレイク~アベンジ~@私は偶然を利用する

 私の告白は二度続けておもいびとの鈍感さに打ち砕かれたブレイクした

 運命の悪戯いたずらと言うにはあまりにも意地悪なその結末にも私はめげなかった。

 否!

 かなりへこんだけど私は復活した!

 偶然によって二度続けて阻まれた私は今日、5年8ヶ月の想いを伝える為に偶然を利用する事にした。


「あ、あれー?ぐ、偶然じゃん。アンタも髪切りに来たの?」


 無論、偶然ではない。

 協力者未来の義母候補からの情報提供によるだ。


 偶然を装い床屋で会った事から私の告白計画が始まった。

 計画は完璧だ。

 アイツの髪を切る途中で突如店の電話が鳴り(仕込み)、個人経営の床屋なので一旦作業が滞る。この時が好機チャンスだ!

 座るアイツは逃げられない!邪魔者もいない!


 そして…その時がやって来た。


 電話が鳴り、店主が店の奥へと消えた。

 私は深呼吸をしてから口を開いた。


「…私、アンタが好き」


「ZZZ…」


 寝てるしーーーーーっ!!!


 心の中で私は叫んだ。

 私の三度目の告白は床屋の心地好さに阻まれた。

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