セピア色に染まる記憶@再会と再開

「うわっ!やっば!」


「チョー黒い!完全じゃん!」


「よくこんなで外歩いてたよね。今考えるとマジ変人」


 その年、三十路を迎えた私達は十二年ぶりにした。


 再会前の私達は其々に違う高校へ通い、住んでいる地域も遠かったにも拘わらず遊んでいた駅が同一おなじで、そこで知り合った後は親友と言える関係なかになった。けどなぜか最後まで互いの連絡先を交換せずに高校時代が終わり、遊びにいく駅が変わった事で私達は疎遠になった。

 そんな日々が想い出に変わったある日…

 私はネットでブログを見ていて二人を発見し、会おうと提案すると二人はそれを快諾した。


「いやー、チョー笑ったわ」


「マンバはマジやばい。流行はやりってこわいわー」


「このプリ帳は黒歴史だね」


 何てことのない会話が心地好かった。


 この日以来、私達は年一で会っている。

 十年前に私がブログを見ていなければこの付き合いがしていなかった事を考えると廻り合いとは不思議だと思う。

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