チークダンスは踊れない@屋上から眺めた炎
『ピンポンパーン!いよいよ
「なんだそりゃ…」
一人の新聞部員が行ったその放送は本物の
「ふふ、変な放送」
隣にいる委員長が笑っていた。
「あ、私とチークダンスしてみる?」
「バカ言うな。あんなもん女の踊りだ」
「ふーん…じゃあ、男の踊りはなんなの?ツイストとか?」
「バーカ。くだんねえ事言ってねえで行こうぜ」
「え?行くって…校庭に?」
「屋上。二人で上から皆を見てやろうぜ?」
「う、うん!」
その日、俺と委員長は二人だけで屋上へ行き、校庭で炎を囲んでチークダンスを踊る連中を上から眺めた。
下の連中は光に照らされ、上にいる俺達は闇に包まれていた。
ただ一人だけいればいい。
そう思った。
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