人違いトークタイム@待ち合わせの街角
「あれー?もう着いてたん?早くねー?まだ二十分前じゃん」
「え…!?」
街路樹の縁石に座って下を向きながら携帯を弄っていたら突然見知らぬ女の子に声をかけられた。
俺は確かにこの場所で知人と待ち合わせをしているが、予定時刻はその子の言う二十分よりも更に先の三十分後だ。
「あたしさー、いつも遅刻ギリじゃん?だから今日は気合入れて早起きしたら二十分前とかマジ空回り」
「え…あ、はい。そうですね」
「ソーデスネって、いーともか!っての。あ、今の子はいーとも知らねーか。ってあたしも今の子だ…って、ええええ!!?」
どうやら人違いに気がついたらしい。
恐らく姪と同世代だろう。顔を真っ赤にして照れる姿が愛らしく思える。
「あー…なんかごめんね。勘違いさせちゃって」
「いえいえいえいえ!あたしが帽子を見て勝手に間違えただけなんで!ほんっと、すみませんでした!」
派手な見た目のその子がペコペコと頭を下げるその姿に癒された。
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