夏が明かした本音@熱中症に注意

「ぷはぁー!うまい!」


「あー!アンタまた飲んだの!?お腹壊しても知らないからね!」


 私が公園の前を通ると、同窓生クラスメイトの男子が公園の蛇口から水を飲んでいた。


「大丈夫だって。ほら、お前も飲むか?」


「飲まないし!本当にお腹壊しても知らないからね」


「うっ!」


「え?ちょっと…」


 私は急にお腹を押さえてうずくまったその子に駆け寄った。


「う…!」


「なっ!?…サイッテー!」


 私が怒って立ち去ろうとした時だった。


 どさっ…


 急に後ろからがした。


「アンタまた…!!」


 振り向くとその子が倒れていて、私は再び駆け寄った。


「大丈夫!?」


「う…ごめ…俺…俺…」


「しっかりしてよ!」


「俺…お前のこと好きだから……」


 そう言うとその子は意識を失った。

 熱中症だった。


 翌日、元気になったその子がまた公園の水を飲んでいた。

 そして、その子は私にこう言った。


「おい!お前も飲むか?」


 どうやら昨日のは覚えていないらしい。

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