体育館の裏に恋?@ヤンキー女子からの呼び出し

「ヤバイよ…」


 僕は焦っていた。

 その理由はこの手紙だ。


『放課後に体育館ウラで待ってるからゼッテー来い!』


 これはクラス…いや、学校で有名なから渡された手紙だ。


「行けばどう考えても入れられるよ…でも行かないとが怖いし…」


 既に放課後だったが、僕は日直のため、その子が先に教室を出ていった後、かれこれ二十分ほど悩んでいた。


 ガラッ!


「!!!」


 不意に教室の戸が開き、その子が入ってきた。


「おい!まだか!?な、なるべく早く来いよ!あた…わたしはずっと待ってるから!」


 ピシャン!


 それだけ言うとその子は出ていった。

 僕は覚悟を決めて五分後にへ行った。


「あの…」


「…来たか」


「…僕、何かしましたか?」


「アンタさ…わたしと付き合ってくンない?」


「どどど、どこにですか!?まさか!?」


「ざけンな!…付き合うってのはその……交際ってことだよ!」


「え!?」


 僕はこの後が怖くもあり、楽しみでもあった。


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