謝罪と了承@記憶がない申し込み

「本当にすみませんでした!」


 俺は先週末の飲み会の件を課長に謝罪した。

 正直、酔っていたので全く覚えていないが、俺は課長にらしい。


は後。仕事、しっかり頼むわね」


「はい!」


 課長は所謂いわゆる働く女性が憧れる様な女性で、俺も密かに憧れていた。

 付き合えたらなんて理想ゆめいだいたこともあった。

 しかし、先週末の飲み会でその理想はもろくも崩れ去った。


「はぁ…何したんだ俺…ってことは、後でのか…」


「そんなに気になるか?」


「!!!」


 同僚が独り言に割り込んで来た。


「…俺は何をしたんだ?」


 恐る恐る訊いた。


「お前はな………」


 が恐ろしかった。


「課長に交際を申し込んだんだよ」


「なに!?」


「ほらそこ!真面目に仕事しなさい!」


 大声を出した俺に課長が注意しながら近付いてきた。


「…仕事は真面目に。わかったわね?」


 課長は言いながらを置いていった。


 そこには…


『返事はイエスよ。ヨロシクね』


 と書かれていた。


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