届いたユニフォーム@高校最後のインターハイ
「今日か…」
一週間前、信号を無視した車に轢かれて両足を骨折した俺は、高校最後のバスケのインターハイ予選の欠場を余儀無くされ、試合当日の朝から塞ぎ混んでいた。
「うぃー!どうだ?元気か?」
「な!!」
病室に入ってきたのは同じバスケ部に所属している男友達だった。
「お前なにやってんだよ!今日試合だろ!」
「まあ落ち着けって。試合まではまだ時間あるからよ」
そうは言っても試合当日だ。
試合当日に朝練をサボって俺を見舞いに来る神経が信じられなかった。
「おいおい、そう怒んなって
「………真面目なやつが事故って試合出れないとか笑えんだろ?」
この言葉はやり場のない怒りの証だった。
「確かに笑えるな…」
「くっ!このや…!!!」
「笑うしかねえよな……本当に…何で俺みたいによく練習サボる奴が出れて真面目なお前が……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます