先輩の真意@バイト先の本屋にて

。品出し


「はーい」


(自分でやればいいのに…)


 先月から私は本屋でバイトを始めました。

 そのバイト先に私のことを新人ちゃんと呼んでき使う先輩がいます。

 先輩は、自分はレジ打ちなどの軽作業ばかりをして、本の陳列などの重労働を私に押し付けるな先輩です。


「おい!これさっき買ったんだけど破れてっから金返せ」


「えっ!?」


 品出し中の私は急に後ろから声を掛けられました。

 それは見るからに不良っぽい雰囲気の人でした。


「あの…お客様。そちらは週刊誌ですので、返金ではなく交換となります」


「あ?テメー客に文句つけんのか!」


「ひ…!」


「お客様!その子はまだ新人ですので!」


 この時すぐに助けに入ってくれたのはでした。

 後で店長に聞いた話では、レジ打ちは客からのクレーム対応があるから意外と大変だと言われました。

 先輩は私に雑用を押し付けていたわけではなく、私を守ろうとしてくれていたみたいです。

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