告白の練習@窓越しの声

「好きだ!好きです!…やっぱり、!のほうがいいな。男らしく感じる」


 俺は部屋で一人、告白の練習をしていた。


「好きだ!あなたが好きだ!…なんかな…お前が好きだ!よし、これだ。決め台詞は、!…これにしよう」


「あ、あのさ…悪いんだけど、さっきからんだよね……」


「!!!」


「あははは…なんか、ごめんね。今日は部活休みなんだよね。あはは…」


 俺の部屋の窓の外、向かいの窓から話し掛けてきたのは俺のだ。


「…どこから聞いてた?」


本当ほんとにごめん…その…一番最初にところからだったりして……」


「そうか…よし、わかった。よく聴け」


「ん?」


「ずっと前からお前が好きだ!」


「!!!」


「俺はお前のことが好きだ!」


「ちょっ、フツーこの流れで告白こくる!?」


「大好きだ!!!」


「面と向かって大好きとか言うな!バカ!…て、照れるっしょ……」


 俺はこの子が好きだ!

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