第4話

「てか瞬間移動って簡単なの?」

「めちゃくちゃ簡単だよ」

よかったぁ

これで1年ぐらいかかるかと思ってたけど案外いけそうだわ

「何時間ぐらいで出来るようになるん?」

「何時間なんかじゃ出来るわけないよ」

「え?」

「え?」

「ちょ....簡単って...言っただろ‼」

「簡単だよ だって冷泉くんだったら5年ぐらいで出来るようになると思うよ」

まじかよ

俺の寿命が100年で今の年齢が10歳だとすると瞬間移動できるようになったころには、俺15歳だぜ

あ、でも出雲が時間を止めるから成長しねぇやん

「冷泉くん」

「ん?」

「冷泉くんはこれで瞬間移動ができるようになったよ」

んんん?

なぜだ

出雲は5年かかるって言ってたのに

あいつーー‼

俺のことをだましやがったな

「おい!出雲お前、俺のこと騙しただろ」

「なんのこと」

「ふざけんなよ‼ 5年かかるとか言ってたくせに一瞬だったじゃねぇかよ」

「そうだよだから5年かけて教えたじゃん」

「は?」

「そうだ 言い忘れてたよ、5年間の記憶は消してるからね」

「なんで」

「守らないといけないルールがあるからね」

「知らずにキレてすまんな」

「いいよいいよ、それより、さっそく瞬間移動してみてよ」

瞬間移動が出来るようになったとか言われてもどうやってするんだよ

出雲はいいやつだけどもう少し大事なことさえ言ってくれれば最高なんだけどな

「なあ出雲、瞬間移動のしかたを教えてもらってないんだけど」

「簡単だよ、一回でもいったことある場所なら思い出せさえできればどこでもいけるよ」

「まじかよ最高じゃん」

ていうことは元の世界に戻れるんじゃないのか

でもこの世界でくらすのも悪くないんじゃないのか

元の世界で瞬間移動ができればこの世界よりもいい生活ができるだろ

それならば俺はもとの世界に戻ろう




「ここはどこだ」

元の世界に戻っては.....ないな

この世界にはなんもねぇじゃねぇーーーかよぉーーー‼

俺がみた異世界物では2度目の異世界はないだろ

「だれかいないのか」

ふざけるなよ

これから俺はどうすればいいんだよ

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