いくら大きな声で叫んでも冷泉の呼びかけには反応がない

「どうしてなんだよ!!俺が何をしたって言うんだ」

冷泉はなぜここにいるのか、理由は分かっていないが原因は分かっている

でも認めたくなかった

ここが別の世界だということを

「俺はまた1人になるのか....むかしのように..」

「君はここに来るべきものではない」

その瞬間知らない声と目を開けれない程の光がさした

「さっきのはなんだったんだよ」

また別の世界に飛ばされた冷泉は前回と違って落ち着いていた

それもそのはずだ

なぜならばその世界は昔暮らしていた町とそっくりだったからだ

「もしかしてここは....俺が育った町じゃねぇかよ、なんだかんだで元の世界に戻れるのかよ」

「懐かしいだろ冷泉くん、ここは君がいた世界とは違うんだよねぇ～」

聞いた事のあるような声が聞こえ自分がいた世界ではないと知らされたとたん膝から崩れ落ち泣きわめき始めた

もうとっくに中身は大人だと言うのに

それほど元の世界に戻れなかったのがショックだったのだろう

「どぉぉぉしてなんだよ、俺が何かしたって言うのかよ答えろよ姿も見せないで何してくれてんだよ俺を異世界に連れてきたのもお前なのかどうなんだよ」

「ちょっと落ち着いて冷泉くん、君を異世界に連れてきたのは私の手下がしたことだ」

自分を連れてきたのはあいつではないと分かった瞬間、死んでしまおうと崖から飛び降りた

「これでもう終わりだ最後まで無様なところを見せてしまったな。ありがとう親父、ありがとう母さん」

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