ギリシア神話
三話目ですね。私の好きだけを詰め込んでいるだけの文章におつきあいしてくださってる読者様には感謝しかありません。本当にありがとうございます。
投稿している順番は違いますが、このギリシア神話は無料配布本で一番初めに配布したものです。二年以上前の文章を書き直すのは中々の拷問ですね……あああ! と呻きながら書き直しました。家族からの目が刺さりまくりました。
ギリシア神話とは?
古代ギリシアで伝えられてきた伝承文化。有名な絵画や音楽が調べてみるとギリシア神話だったりします。そして、神様がものすごく多いです。本当にびっくりするぐらい多い。私は神様方全員を把握できていません。好きな神様は深く調べて、そんなでもない神様はさらっとしか調べてないです……。ギリシア神話は調べてて、この神様初めて知った! ってなる事が多いので、いつまで経っても新しい発見があるのも魅力の一つだと思います。。
そんなにたくさんいる神様の中で有名な人達を紹介していきます。
ちなみに神々は不老不死です。それを踏まえてどうぞ!
【ゼウス】
全知全能の神、神々の父。
クロノスとレアの間に生まれた末子。父クロノスは両親に子供に王権を奪われると予言されたました。その予言を恐れて妻のレアとの間に生まれた子を全て飲み込んでしまいました。
しかし、レアはこれにキレます。末子のゼウスを隠れて育てました。
ゼウスは成人すると、父クロノスに薬を飲ませ兄姉たちを吐き出させます。
そして、クロノス達の兄弟ティーターンの一族と戦争をして、ゼウス兄弟勝利。
こうして、ゼウスは王権を手に入れました。
ゼウスは天空を、兄ポセイドンは海を、兄ハデスは冥界を手に入れました。
姉のヘラを妻としたくさんの神々が生まれました。ヘラとだけではなく、様々な女性と交わっています。
かなりのプレイボーイ。
【ヘラ】
ギリシア神話の最高位の女神。結婚と母性を司る女神です。
ゼウスの姉であり三番目の正室。
夫のゼウスが浮気する度に激怒しています。浮気相手も浮気を手助けした人にも容赦しません。それが子孫だとしても同じです。嫉妬深い性格をしています。
ゼウスが浮気するのが一番の原因ですが、ヘラの嫉妬深い性格で様々な悲劇が生まれています。
【ポセイドン】
海と地震の神。
武器である三叉の矛(トリアイナ)を使うと、簡単に嵐や津波を起こして、大陸をも沈めることができます。
ポセイドンがキレると巨大な地震が起こります。
この人もなかなかの浮気症です。
【ハデス】
冥界の支配者。
ゼウスとポセイドンの兄。
ハデスの神話は少ないですが、有名なのはデメテルの娘ペルセポネを攫ったお話。
この話には諸説ありますが、私の好きな説をご紹介。
ハデスは花摘をしているペルセポネに一目惚れします。ペルセポネの父であるゼウスに嫁に欲しいと相談。ゼウスはこれを許しました。ハデスはペルセポネの母であるデメテルにも相談すると言いましたが、ゼウスが自分が話をしておくと言います。結果的に、ゼウスはデメテルにこの事を話していません。
ハデスはペルセポネを誘拐。冥界に無理矢理連れてきましたが、母や地上を恋しく思い泣き続けるペルセポネを見て、ハデスは何もできなくなってしまいます。
この続きは次のデメテルにて詳しく書きますね。
単純に私がハデスの事を大好きなので擁護しますが、ハデスは女の子の扱いがわからない心優しい人なのだと思ってます。ですから、ペルセポネにプロポーズする前にゼウスに相談して攫っちゃったのではないでしょうか。
ペルセポネがハデスとの結婚を承諾した理由の一つに、冥王である孤独をハデスがペルセポネに愚痴ったという説があります。何それ、冥王可愛い……! と悶えましたね。ハデス可愛い。
【デメテル】
豊穣神。
人間に植物の栽培を教えた。怒ると飢餓をもたらす。
ゼウスの姉です。
ゼウスに無理矢理襲われて娘のペルセポネが生まれました。このような経緯があるので、ゼウスの事をよく思っていません。
娘のペルセポネを大事に育てていましたが、ペルセポネは突然姿を消してしまいます。デメテルは心配してペルセポネを探すと、ハデスが娘を攫ったと知ります。そしてこれにゼウスが加担している事も知りました。
これに激怒したデメテルはペルセポネを探すために放浪します。
デメテルが放浪している間に地上は荒れ果て、ゼウスはハデスを説得してペルセポネを解放させます。 しかし、ペルセポネは冥界にてザクロの実を食べてしまっていました。冥界の食べ物を食べた者は冥界の住民となる決まりがあります。
デメテルはこれに抗議。これによりペルセウスは一年の三分の一、四ヶ月間を冥界で過ごすことになります。
ペルセポネが冥界にいる間はデメテルは悲しむため作物が育たなくなりました。これが四季の始まりだと言われています。
【アテナ】
知恵、芸術、工芸、策略を司る女神です。
アルテミス、ヘスティアと同じ処女神。
父はゼウス。ゼウスは姉や兄を飲み込んだ父を倒しましたが、その後父と同じく息子に政権を奪われるという予言を受けます。そして、アテナを身ごもった妻を飲み込んでしまいました。
アテナはゼウスの体内で成長。その後、ゼウスは激しい頭痛に襲われます。プロメテウスに頭を割るように頼み、斧でゼウスの頭を割ると甲冑を着た成人姿のアテナが出ていたと言われています。
どの国でも神話というものは、大概がぶっ飛んでいます。
【アフロディテ】
美を司る女神です。
生まれ方に諸説あります。 クロノスが父ウラノスの男根を切って海に投げた時の泡から生まれたというのと、ゼウスの娘というの。
ギリシア神話での最高の美人とされる。
ヘラとアテナと美人は誰かという争いを繰り広げました。この争いはトロイア戦争と呼ばれています。
息子エロスの弓矢で射られた者は初めに見た人を好きになってしまいます。その弓矢は数多くの神話を生み出しました。
【アルテミス】
月と狩猟と貞操を司る女神です。
アテナとヘスティアと同じ処女神。
誰の子供か諸説がたくさんありますが、アポロンと双子という物語があるのでゼウスの子供と思っています。
アルテミスの物語で、強烈的に覚えてるお話がアクタイオンの話。
アクタイオンは猟師でたくさんの犬を連れて歩いていました。途中、泉に立ち寄ると偶然水浴びをしているアルテミスの姿を見てしまいます。水浴びとはお風呂のこと。つまり、アルテミスは全裸です。貞操の女神であるアルテミスは激怒、アクタイオンの姿を鹿に変えてしまいます。そして、アクタイオンは自分が連れていた犬に引き裂かれて死んでしまうというお話。
裸を見てしまっただけで……可哀想……と思ったのを覚えています。
小さい頃に初めて読んだギリシア神話がこのアクタイオンのお話でした。
それが理由かはわかりませんが、私がギリシア神話で一番好きな神様はアルテミスです。
【アレス】
戦争時の狂乱を神格化した神様です。
「城壁の破壊者」の二つ名を持ちます。性格は粗野で残忍、不誠実。
正直に言うとアレスにはいいお話がありません。人間に負けたり、ヘラクレスに半殺しにされたり……。
ですが、なぜか私はアレスの事が好きだよ。なぜなのでしょうか……?
私が好きな神様達はこれぐらいかなー? と言っても、ゼウス、ヘラ、ポセイドン、アテナ、アフロディテはそこまで好きではないです。でも、この神々はすごく中心的な神様たちです。
ゼウス、ヘラ、ポセイドン、デメテル、ヘスティア、アポロン、アレス、ヘルメス、へパイトストス、アテナ、アフロディテ、アルテミスの十二人をまとめてオリュンポス十二神と呼びます。ハデスは入ってたり入ってなかったり。
この神々を全員紹介するととてつもない長さになってしまうので、一言にまとめてご紹介。私の偏見で紹介していくので丸呑みにしないでね!
ゼウス→全知全能の神。浮気しすぎ。
ヘラ→結婚と母性の神。嫉妬深い。
ポセイドン→海と地震の神。キレると大地震が起こる。
デメテル→豊穣神。キレると飢餓が起こる。娘大好き。
ヘスティア→炉の神、貞操の女神。貞操を守り抜いた。
アポロン→芸能、芸術の神。シスコン。
アレス→戦闘時の狂乱を神格化した神。いいところない。
ヘルメス→多面的な神。火の起こし方を発見した。
ヘパイトストス→炎と鍛冶の神。母親ヘラに嫌われて捨てられた可哀想な神様。
アテナ→知恵の女神。生命力ハンパじゃない。
アフロディテ→美の女神。めっちゃ美人で美に執着してる。
アルテミス→月と狩猟と貞操の女神。全裸を見られた男をキレて殺す。
ハデス→冥界の支配者。女の子の扱いがわからない。
私の偏見でした! 他の人から見たら全く違う風に見えるかもしれないので、読み終わった後にご自身で調べてみると面白いかもしれません。
さて、人物紹介はここらで終わりにしよう。
ここからは物語を紹介。知らない物語を書いても興味が湧かないと思うので、日常に溶け込んでるギリシア神話をご紹介。ギリシア神話って初めましてに思えるかもしれませんが、意外とこんにちはだったりします。
《NIKE》
有名なスポーツメーカー。
これはギリシア神話の勝利の女神ニケが社名の元になってます。ニケを英語読みするとナイキ。ナイキのロゴに描いてある翼はニケのものです。ニケの有名な彫像にサモトラケのニケがあります。
《ミュージアム》
ミュージアムやミュージックは芸術の女神ミューズが語源。
《ヨーロッパ》
ゼウスに愛された美しい女性エウロパが語源。
《アキレス腱》
英雄アキレウスの弱点。
《オリンピック》
神々が住んでいたオリュンポス山が語源。
《サイレン》
ギリシア神話にセイレーンという上半身は女性で下半身は鳥の怪物がいました。
彼女たちは美しい歌声で船乗り達を魅了し、たくさんの船を難破させました。
船乗り達はこのセイレーンの声が聞こえると、注意して警戒をするようになりました。 これがサイレンの語源。
《エコーとナルシスト》
ナルキッソスという少年が森に住んでいました。彼は誰からも愛されるような美少年でした。彼は小さい頃に自分の顔を見てはいけないという予言を受けていたから、自分の顔を見たことがありませんでした。
そんな彼の前に一人の娘が現れました。彼は娘に話しかけるが、娘は同じ言葉を話すだけ、永遠とオウム返しをするだした。ナルキッソスは娘の前から立ち去ってしまいました。
この娘は森のニンフ(下級精霊の娘。ニンフとは神様)名前はエコー。ゼウスの不
倫に手を貸してしまい、女神ヘラに話す自由を奪われて、オウム返ししか出来なくなってしまいました。
エコーはナルキッソスに恋をしましたが、気持ちを伝えることは出来ない。エコーは悲しみのあまり体がきえてしまい、声だけが残りました。
このことから、こだまをエコーと言うようになりました。
これを見ていたネメシス(神罰を与える神)は神に対する侮辱だとして、ナルキッソスは自分しか愛せないようにしてしまいました。
ある日、ナルキッソスは水を飲もうと泉を覗き込みます。すると、そこには美しい少年が映っていました。ナルキッソスはその少年に一目惚れしてしまいます。
水面に映る人物とはもちろんナルキッソス自身。彼は自分自身を見つめるのに、食べるのも寝るのも忘れてしまいます。食べなくて寝なくて生きていけるわけもなく、ナルキッソスは死んでしまいます。
ナルキッソスの死んだ場所に水仙が咲いていた事から水仙は英語でナルシスと言います。
そして自分が好きという意味の言葉、ナルシストの語源になりました。
《パニック》
パンという名前のヤギの角と足を持つ半獣神がいました。彼は昼寝が大好きな神様です。
パンはそんな大好きな昼寝を邪魔されると激怒しました。
この状態のパンががパニックの語源。
少ないけど、とりあえず私が知ってて有名なのを紹介。初めましてじゃないでしょ? こんにちはでしょ? ギリシア神話は結構日常生活に溶け込んでます。
この文章を読んで、少しでも気になると思ったら調べてみてください。きっとギリシア神話のことが好きになると思います! ぜひ、あなたのお気に入りの神様と好きな説を見つけてくださいね。
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