第15話 陰キャと新しい友達
俺は今喫茶店に来ている。個人的にコーヒーを飲みながら読書するのは最高だと思う。注文したコーヒーが届いたので、砂糖を入れかき混ぜたあとコーヒーを1口口に含んだ。ん〜、やっぱり美味い。引き立つ豆の香りにコクが深く苦すぎない。そして、甘すぎない絶妙な味。これこそ最高のコーヒーだと思う。そしてコーヒーを飲んで読書しよう……と思ったのに……。
「なんでお前がいるんだ?」
「えぇ? 良いんじゃねえか。俺も行ってみたかったんだからよ〜」
「まぁ良いけど」
なんと俺のあとをつk―――俺と一緒に行きたいと言ってきた奴がいた。それは……俺と同じクラスの、
「なぁ、お前ってさ。なんでかつらつけたり丸渕メガネつけたりしてんの? しかもメガネ伊達じゃん」
「ブフっ!?」
突如言われた翔真の言葉に驚いてしまった俺はコーヒーを吹き出してしまった。あぁもったいない……。それよりなんつったコイツ。丸渕メガネはともかく伊達メガネだってバレた!? しかもかつらもバレてるし……。もう言っても良いか。
「俺には幼馴染がいてな、告白したんだ」
「うんうん」
「それで振られたんだよ」
「あちゃー。んでんで?」
「その時に言われた言葉がショックでな」
「なんて言われたんだ?」
「それは……、『なんであんたなんかと付き合わなきゃいけないの? それぐらいなら死ぬわ!』なんて言われちゃってよ……」
「そこまでか……、なんかごめんな」
「いやいいよ」
それから俺たちはコーヒーを飲んでオススメの本などを話した。こいつとは仲良くなれそうだな。
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