第14話   陰キャとテニス

 俺にとってテニスは人生だった。小学1年の時から始め小学6年生には全国大会に出場している。そして中学は普通の学校に行ったが、その学校も強かったらしく、団体・個人共に全国優勝を果たした。なんでここまでテニスを続けられたんだろう。幼馴染がいつも応援してくれてたからだ、俺は応援してくれたから好きになったんだ。しかし幼馴染に振られてから何もかもがどうでも良くなった。でもそれを救ってくれたのが、、、あれ? 誰だっけ。顔は覚えてるけど名前が……、名前聞いてなかったかもな。こんなもんで俺の回想は良いかな。んで、今俺はテニス部に来ている。見学に来たためだ。見ていると部長がこちらに来た。


「君が全国経験者の橘慶太くんか」


「はい。一応見学にと思いまして」


「ぜひぜひ! 俺の名前は中野聡なかのさとしだ。よろしくな」


「はい! よろしくです」


 なんかすごく優しそうな人だ。そして、すごくテニスが好きなのがわかる。身体がすごい鍛えられているのだ。そして、練習をちょっと見せてもらったので先輩の実力も分かった。そしてこの部も。本気で勝ちたいって気持ちが伝わってくる。だからこそ、中途半端な気持ちの俺が入っては行けないのだ。テニスコートを立ち去ろうとすると。


「もう帰るのか? じゃあ、またな」


「はい。さようなら」


 俺は今後この部活に入るのか、まだ分からない。でも、テニスが好きな気持ちは変わってない。やっぱり……やろうかな。








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 次回をお楽しみに。

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