第10話 陰キャと妹
今日は色々あった。朝は沙耶と学校に行くし、学校につけばなんか優芽が急に好きにさせるわとか言ってくるし……。なんなんだよ、俺彼女作りたくないのにさぁ。そんなことを自分のベッドに横になりながら考えていると、妹が俺の部屋に入ってきた。
「お兄ちゃん。そろそろご飯だよ〜」
「あぁ、今行く」
俺はそう言ってリビングに向かった。俺の妹、
「美味そう! いただきます」
「どうぞ! 召し上がれ」
「う、美味い」
「本当!? 嬉しいなぁ」
エヘヘと笑いながら喜んだ美咲。それを見ながら俺はハンバーグをモグモグと食べる。
そんな時、美咲が心配そうにあることを聞いてきた。
「お兄ちゃん……。こんな時にごめんね」
「ん? なんだ?」
「沙耶ちゃんの事なんだけど……」
「あぁ、その事か。別に何も無いぞ?」
俺がそう言うと美咲はそっか〜と安心したようにため息をついた。するとすぐに笑顔になり美味しかったと聞いてくる。もちろんと答えると、美咲は1番の笑顔でまた作るね! と言ってきた。
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