第9話 陰キャと美人と告白、そして……
え? 今なんて言った? さっさとわたしに告白しなさいって言った? え、無理でしょ。振られってわかってるのに告白したくないし、それに俺今彼女作りたくないし……。断ろう。
「戸ヶ崎」
俺が呼ぶと戸ヶ崎はビクッとしてこっちを向いた。髪は黒でスラッとした細い体、身長は……俺と同じくらいじゃね!? てことは170あんのか! こんな完璧な人を振る理由がわからないと言われるかもしれないがしっかり断ろう。
「ごめん。俺は君に告白できない」
「な、なんで?」
「振られるってわかってるのに告白したくない」
「そ、そっか……。な、なら! 君を好きにさせてみせる! 首洗って待ってなさい!」
そう言うと戸ヶ崎さんはドアを開けて屋上を出ていった。……と思ったらすぐにバーンとドアを開けて戻ってきた。
「あなた私のことをこれから優芽って呼びなさい! じゃないとあなたの事を慶太くんって呼ぶわよ? 後タメ語で話す!」
「分かり……、分かった。じゃあな優芽」
「はい。ではまた今度」
今度こそ出ていった戸ヶさ……優芽を見送ってから俺も屋上を出た。そして教室に戻るとクラスの男子に「何があったか教えろ!」って言われて困ったのでとりあえず「告白の練習させられた」って言ったら男子はみんな喜んでいた。
「本当に人気なんだなぁ……」
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