　沙耶が話しかけてきてから空気が変わった。なんというか重苦しい感じ。そりゃそうだ。雪宮さんは知らないにしても俺を振った相手が目の前に現れたのだから。

「てか慶太そんな嫌そうな顔しないでよ〜。普通に傷つく」

「は？　俺を振ったのに話しかけられるからさ、ビックリしちゃって……」

「慶太さんを振った？　それは本当ですか？」

「あぁ」

　俺が肯定すると雪宮さんは何かを考えちょっと2人きりで話がしたいと言ってきたので俺は離れることにした。それにしても雪宮さん俺の事下の名前で呼んでたなぁ。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

　慶太さんが離れて私たちは沙耶さんと話をすることにした。

「さっきも言いましたけど慶太さんを振ったって本当ですか？」

　私は少しキツめに言った。すると彼女はニッと笑って言った。

「うん。でも、本心じゃないよ」

　本心じゃない？　どういうこと？　たくさんの疑問が出てきた。その中でも1つ気になったことを質問した。それはやっぱり……。

「本心じゃないってどういうことですか？」

「私ってこういう風に話すけど好きな人と二人きりになるとやっぱり慌てちゃってね〜」

　そんなことで、そんなことで慶太さんを振ったのか？　と私は腹が立った。そんな私の表情を読み取ったのか彼女は言ってきた。

「雪宮さんって慶太のこと好きだよね？　でも、私も負けないから」

「えぇ私も負けないから。慶太さんをあんなにしたあなたには負けない」

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　次回をお楽しみに。

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