第10話 アカネ覚醒 劣等種から最強種へ

フォレストウルフの討伐後、アカネが放心状態になっていた。

さすがにこの数のウルフと戦ったのだから疲れたのだろう。

と思っているとアカネが呟いた。


「ご主人様、覚醒しました。」


「え? なんて?」


「覚醒しました。魔族とエルフの力が。」


「ええ? どういうこと?」


「私のステータスを見てください。」


*ステータス

 名前: アカネ(奴隷)

 所有者: 佐藤健太

 性別: 女

 年齢: 13歳

 レベル: 20

 状態: 疲労


 HP: 500

 MP: 600

 STR: 450

 DEF: 650

 AGI: 480

 DEX: 480


 スキル

  鑑定、インベントリ、吸血、魅了、精神耐性、気配探知、気配遮断、解体、

  料理、魔力感知、魔力操作、無詠唱、狙撃


 戦闘スキル

  弓術Lv.7、剣術Lv.5、回避Lv.4、加速Lv.4、身体強化Lv.4、盾術Lv.2、

  格闘術Lv.1、槍術Lv.1


 魔法スキル

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ドライ、ライト

  風魔法: ウィンドカッター

  闇魔法: バインド、スリープ、ドレイン、ダークボール

  時空間魔法: ホーム


 ユニークスキル

  異世界言語、成長促進、ヴァンパイアの魂、サキュバスの魂、エルフの魂、

  眷属召喚、発情、夢操作、不老長命


アカネはレベルが20になって種族スキルが覚醒した。

それぞれの祖先の種族スキルを獲得したのだ。

アカネは雑種と呼ばれ蔑まれる劣等種ではなく、複数の種族スキルを持つことができる最強種だったのだ。

そして、ステータスは完全に追い抜かれた。

各種族の良いとこ取りをしたような感じになっていた。

とりあえず、家に帰って落ち着いてから考えよう。


「とりあえず、疲れたから家に帰るか。」


我が家に戻って晩飯を食い、風呂に入って落ち着いてからもう一度アカネのスキルについて考える。

とても突っ込みたいスキルがある。

するとアカネが呟いた。


「ご主人様、月に1度ですがご迷惑をかけることになりそうです。申し訳ございません。」


ああ、やっぱりこのスキルか。


発情: 月に1度、満月の夜に発情する。そばにいる異性にも連鎖する。


ヴァンパイアとサキュバスの特性で出現したスキルなのだろう。

そばにいる異性は俺になるのだろうな。


「まあ、どんな感じになるかわからんが、その時対処しよう。」


「私は構いませんので、無理に我慢しなくても大丈夫です。ご主人様以外とはそのようなことになりたくはないので、その日はそばに居てください。」


「わかった。なんでも相談してくれよ。それじゃ、今日は疲れたし寝ることにしよう。」


アカネにはまず自信をつけさせて、戦闘経験を積ませることが必要だろう。

ステータスが抜かれてしまって主人としては寂しいのだが。

明日には隣の町に着くだろう。



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