第9話 町に向けて出発

そろそろウサギ狩りも卒業のようだ。

ちょっと足を延ばし、ゴブリンやオークを狩る。

さすがに動きが素早いウルフの群れには弓だけでは捌き切れず、短剣で斬り飛ばした。

ゴブリンやオークでも短剣で倒せるようになった。

とにかくアカネの成長が早い。


*ステータス

 名前: アカネ(奴隷)

 所有者: 佐藤健太

 性別: 女

 年齢: 13歳

 レベル: 15

 状態: 戦闘モード


 HP: 280

 MP: 500

 STR: 260

 DEF: 550

 AGI: 420

 DEX: 400


 スキル

  鑑定、インベントリ、吸血、魅了、精神耐性、気配探知、気配遮断、解体、料理


 戦闘スキル

  弓術Lv.5、剣術Lv.4、回避Lv.3、加速Lv.3、身体強化Lv.3、盾術Lv.2、

  格闘術Lv.1、槍術Lv.1


 魔法スキル

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ドライ、ライト

  時空間魔法: ホーム


 ユニークスキル

  異世界言語、成長促進


「そろそろ暗くなってきたから家に帰ろうか。今日はアカネがホームを使ってくれ。」


「了解しました、ご主人様。」


小屋に転移し、地球に戻った。

俺は風呂の準備と洗濯をし、アカネは料理を担当する。

今日はウサギとオークを使った料理を作るらしい。

今日の晩飯もうまかった。

風呂に浸かりながら、こっちでの金策をどうしようか悩んでいた。

向こうでの稼ぎがこっちの金に変換できれば良いのだが。

試しにクリエイトで作ってみる。

結果からいうと出来てしまった。

スキル換金というそのまんまの名前のスキルが。

1G=1円の換金率で換金してくれるようだ。

試しに1金貨を換金してみると手元に1万円が出てきた。

これって税金とかどうなるんだろうか?

深いことを考えると頭が痛くなるので現実逃避することにした。

そんなことを考えていると後片付けを済ませたアカネが現れた。

今日も背中を流してくれるそうだ。


「アカネ、俺はお前を奴隷扱いするつもりはないぞ。言いたいことは言って良いからな。我慢や無理はするな。これは約束だ。わかったか?」


「私はご主人様と出会えて幸せです。今までのことを忘れるくらいです。ずっとそばに置いてくださいね。」


「もちろんだ。俺には身寄りが無い。俺からもお願いするよ。」


「かしこまりました。生涯尽くすことを誓います。」


「明日は村に戻って先に進もうと思う。大きな街にも行ってみたいんだ。」


「了解です。」


次の日、宅配便からアカネの衣装を受け取り、その後俺がホームを唱え村に戻った。

ギルドに向かい、周辺の地図を買った。

直感を信じて良かった。

反対側に進んでいたらアカネにも会えなかっただけでなく、数日歩き続けなければ人の住む村には辿り着かなかった。

このまま進むと2つの町を経て、王都に着くらしい。

一応、乗り合い馬車もあるようだが、週に1回くらいしか通らないらしい。

とりあえず、隣の町までは徒歩で3日くらいだそうだ。

急ぐ旅でもないのでゆっくり歩いて行こうと思う。

俺たちはホームで戻れば野宿する必要が無いので数日かかっても問題無い。


「それじゃ、今日は行けるとこまで行ってみるか。」


世話になった市場のおばちゃんに挨拶し村を出た。

村から少し離れたところでインベントリから自転車を出した。

アカネを後ろに乗せ、風を切って走った。

薄暗くなってきたので家に帰った。

次の日、昨日の途中から再び自転車を走らせる。


「ご主人様、風が気持ちいいですね。」


「そうだな。今日中に町に着きそうだぞ。」


「1日短縮できましたね。」


「アカネ、気づいているか? ウルフの群れが追ってきている。ただのウルフでは無いようだな。目障りだから倒しておくか。油断するなよ。」


「了解です。」


「まもなく森を抜け草原になる。そこで迎え撃つぞ。アカネは後衛で弓だ。俺から抜けてしまったのがいたらトドメを刺してくれ。」


自転車を降りすぐに収納し、武器と防具を取り出し素早く装備した。

2分後、ウルフの群れが現れた。

数は10頭、通常ウルフとは違い緑の毛でおおわれていた。


フォレストウルフ: Eランク中位。食用可。

        素材:毛皮、魔石、肉、牙

        討伐証明部位:牙

        毛皮が高く売れる。仲間を呼ぶので注意。


現れた瞬間、襲い掛かってきた。

アカネの弓が炸裂し、眉間や目に突き刺さる。

動きが鈍ったところを俺が次々と首を刎ねる。

残り1匹になったところで恐れていたことが起きた。

敵わないと思った残った1匹は遠吠えをし仲間を呼んでしまった。


「やばいときはホームで逃げるぞ。」


気配探知に数十頭の群れが近づいてきているのを感じた。

最後の1匹を葬ったあと、逃げる間もなく群れが襲ってきた。

ファイアウォールで牽制し、バインドとスリープで数を減らした。

俺は魔法と剣を駆使し、アカネは弓を弾きまくった。

なんとか群れを壊滅させた。

50頭以上のフォレストウルフの死体の山が出来ていた。

インベントリに片付けた。

俺もアカネをレベアップしていたが、今は生き残った喜びの方が大きい。


「疲れたから今日はもう帰ろうか。」


「そうしましょう。」


アカネも疲れたようだ。


*ステータス

 名前: 佐藤 健太

 性別: 男

 年齢: 20歳

 レベル: 25

 状態: 疲労


 HP: 400

 MP: 320

 STR: 450

 DEF: 400

 AGI: 380

 DEX: 380


 スキル

  鑑定、インベントリ、気配探知、精神耐性、解体、料理、気配遮断、マップ、

  千里眼、魔力感知、魔力操作、無詠唱、威圧、状態異常耐性、換金


 戦闘スキル

  剣術Lv.6、身体強化Lv.5、回避Lv.5、加速Lv.5、盾術Lv.4、格闘術Lv.4


 魔法スキル

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ドライ、ライト

  火魔法: ファイアボール、ファイアウォール、ファイアストーム

  水魔法: ウォーターボール、ウォーターカッター

  風魔法: ウィンドカッター、エアスラッシュ

  土魔法: アースウォール、アースシェイク

  氷魔法: アイスニードル、アイスウォール

  雷魔法: サンダースピア、サンダーボルト、ライトニング

  光魔法: ヒール、キュア、結界シャイニング、パワーブースト、

       マジックブースト、プロテクト、シェル、ハイヒール

  闇魔法: バインド、スリープ、ドレイン

  時空間魔法: ホーム、テレポート、ゲート

  

 ユニークスキル

  異世界言語、成長促進、クリエイト


レベル25になり、中級魔法が開放された。

今日はゆっくり休むとする。

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