第8話 アカネのレベ上げ
地球で朝を迎えた。
もちろん隣にはアカネが寝ている。
しかし、ただ添い寝しただけで手を出したわけではない。
昨日、向こうで服を買ってやったが、やはり素材が悪くゴワゴワガサガサだった。
こっちでも服を買ってあげることにした。
しかし、銀髪で赤目のアカネは日本では目立ってしまう。
ちょっといかれたやつに見えるだろう。
だが、こっちには通販がある。
「アカネ、ちょっと立ってくれ。採寸するから大人しくしてくれよ。」
メジャーを片手にサイズを測定した。
予想以上にガリガリだった。
「もう大丈夫だ。」
アカネはお辞儀をしたあと、朝ご飯を作りにキッチンへ向かった。
なかなか頭の良い子だ。
昨日教えただけでもうガスコンロや電子レンジが使えるようになっている。
俺は通販でアカネの服を選んだ。
ワンピースやジャージ、パジャマにTシャツ、スカート、そしてメイド服。
もちろん下着も忘れずに。
ちなみに今のアカネは俺のTシャツをワンピースのように着ている。
ブカブカでなかなか可愛らしい。
「ご主人様、朝ご飯の準備ができました。」
「おう、じゃあ食べようか。このあとだが、一旦向こうに戻ってアカネのレベ上げをしようと思うんだ。今のLv.1では危険だからな」
「あの、わたくしは戦ったことがございません。戦えるかどうか。。。」
「大丈夫だ。安全なレベ上げがあるから。とにかく早く食べて行こうじゃないか。」
俺が考えているのは俺が最初にやった、安全エリア内からのウサギ狩りだ。
ゲートを潜って小屋の外に出た。
「小屋の周りの草原部分が安全エリアだ。魔物は森と草原の境目からこっちにはこれないから安心してくれ。あとは寄ってきたウサギを草原内から狩るだけだ。」
「そんなことができるのですか?」
「じゃあ、試しに森に足を踏み入れて、すぐにひっこめてみて。」
ささっと足を安全エリア外に出してひっこめるとLv.1のアカネの気配は察知した一角ウサギが集まってきた。
「ところで、アカネはどんな武器がいい?」
「そうですね。弓ですかね。」
「じゃあ、弓を渡しておくよ。それに短剣と槍と盾も渡しておくね。」
クリエイトスキルを使って初級武器を作って渡した。
高性能な高ランク武器はまだ作れないようだ。
木の弓、木の盾、鉄の剣、鉄の槍ができた。
弓を構えたアカネはスパン!という音とともに矢を放った。
矢は一角ウサギの眉間に突き刺さり、絶命した。
5匹ほど集まっていたウサギがあっという間に屍に変わっていた。
なかなかやるな。
それにしてもウサギ集まりすぎじゃね?
俺は弓矢製造マシーンと化した。
「アカネ、ウサギの気配を探ってみて。気配探知が獲得できると思うから。」
「はい、ご主人様。」
「あと、弓だけだと近づかれたとき何もできなくなるから、短剣での戦闘も慣れておいてね。」
「了解しました!」
そんな感じで狩り続けて気付くとレベルが上がっていた。
俺の時より効率が良い。
呼び寄せる匂いとか出しているのだろうか?
*ステータス
名前: アカネ(奴隷)
所有者: 佐藤健太
性別: 女
年齢: 13歳
レベル: 5
状態: 戦闘モード
HP: 130
MP: 380
STR: 100
DEF: 450
AGI: 250
DEX: 280
スキル
鑑定、インベントリ、吸血、魅了、精神耐性、気配探知
戦闘スキル
弓術Lv.3、剣術Lv.1、回避Lv.1、加速Lv.1、身体強化Lv.1、盾術Lv.1
魔法スキル
時空間魔法: ホーム
ユニークスキル
異世界言語、成長促進
ステータスの伸びが俺よりも断然良い。
あっという間に抜かれそうな感じだ。
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