第5話 魔法開放と冒険者登録

『レベル20になったので魔法が開放されました』

『クリエイトが開放されました』

『ホームを獲得しました』


ついに魔法が開放された!

ホーム? 鑑定。


ホーム: 異世界ゲートのある小屋に転移する。

     再度使用すると前回ホームを起動した場所に戻る。


おお! これでいつでも日本に帰れるぞ。

それからクリエイトも開放されたので魔法を覚えよう。

まずは生活魔法と回復魔法かな。

それから各種属性魔法も欲しいよね。

そして、今一番ほしいスキルは地図だ!

町までどれだけあるのか、こっちで良いのか知りたい。

そしてこんな感じになった。


*ステータス

 名前: 佐藤 健太

 性別: 男

 年齢: 20歳

 レベル: 20

 状態: 疲労


 HP: 300

 MP: 250

 STR: 320

 DEF: 300

 AGI: 250

 DEX: 250


 スキル

  鑑定、インベントリ、気配探知、精神耐性、解体、料理、気配遮断、マップ、

  千里眼、魔力感知、魔力操作、無詠唱


 戦闘スキル

  剣術Lv.5、身体強化Lv.4、回避Lv.4、加速Lv.4、盾術Lv.3、格闘術Lv.3


 魔法スキル

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ドライ、ライト

  火魔法: ファイアボール

  水魔法: ウォーターボール

  風魔法: ウィンドカッター

  土魔法: アースウォール

  氷魔法: アイスニードル、アイスウォール

  雷魔法: サンダースピア、サンダーボルト

  光魔法: ヒール、キュア、結界

  闇魔法: バインド、スリープ

  時空間魔法: ホーム

  

 ユニークスキル

  異世界言語、成長促進、クリエイト


今のレベルで作れる魔法は初級魔法だけだった。

レベルが上がれば高度な魔法も作れるようになるだろう。

そして肝心なマップであるが千里眼を起動しつつ確認すると、この先に村があることが分かった。

ふと少女を見ると泥だらけだったので生活魔法のクリーンできれいにしてあげた。

このまま進んでも今のペースでは暗くなる前に村に辿り着きそうにない。

少女を抱えて俺が走れば着きそうな気がする。


「よし、ちょっと急ぐから大人しくしていてくれよ。」


少女を小脇に抱え、ダッシュした。

身体強化+加速で勢いをつけ超高速で移動した。

少女は青ざめた顔をしていた。

なんとか予定通り日暮れ前に村へ辿り着いた。


「ふぅ。なんとか着いたな。あれ? 大丈夫か?」


ちょっと怒っているようだ。


「とにかく、お前の服と靴を買おうか。」


裸足だし、ボロ布のような服だった。

すごく遠慮しているようだが、実は今持っている金は元々俺の金じゃない。

さっき馬車をあさったときに見つけたものなので気にしないように告げた。

通りの市場のおばちゃんに声をかけた。


「この子が着れそうな服と靴を売ってるとこはないかな?」


「そこの角を曲がった先に衣服を売ってる店があるよ。」


「おばちゃん、ありがとう。じゃあ、この赤いのもらうね。」


「はいよ。50Gでいいよ」


赤い、リンゴのような木の実を買った。

50Gっていくらなんだ?

ポケットを探ると銅貨があったので渡してみた。

おつりが1大鉄貨が返ってきた。

俺が持っていたのは銅貨、大銅貨、銀貨、金貨だけだったがもっと種類がありそうだ。


「おばちゃん、俺はすごい山奥から出てきたんだ。貨幣がわからなくてな、ちょっと教えてもらってもいいか?」


「はぁ? お前どれだけ田舎者なんだよ。世界中同じ貨幣のはずだぞ。まあ、いいか。教えてやるさ。」


詳しく教えてもらった。


1鉄貨=1G

1大鉄貨=50G

1銅貨=100鉄貨=100G

1大銅貨=5銅貨=500G

1銀貨=10銅貨=1,000G

1大銀貨=5銀貨=5,000G

1金貨=10銀貨=10,000G

1大金貨=5金貨=50,000G

1白金貨=10金貨=100,000G


物価的にだいたい1G=1円で考えることにした。


「おばちゃん、ちなみに魔物の素材を買ってくれるとこはあるか?」


「このまま真っすぐ進んで左側の大きな建物が冒険者ギルドだ。そこで素材を買い取ってくれるぞ。」


「ありがとう。行ってみるわ。」


リンゴのような木の実を少女に渡し、食べていいぞと伝えた。

うれしそうに齧っている。

まずは冒険者ギルドに行ってみる。


「いらっしゃいませ。冒険者ギルドへようこそ。初めてのご利用でしょうか?」


「ああ、初めてだ。魔物の素材を買い取ってもらいたいのだが。」


「ギルドカードはお持ちでしょうか?」


「持ってないが、登録しないとダメなのか?」


「登録していただくと素材によってはクエストになっているものがあるため報酬を得ることができます。ギルドカードは身分証明にもなりますので登録をお勧めします。」


「わかった。じゃあ、登録手続きを頼む。」


「かしこまりました。ではこちらの書類に記入願います。スキルは別に記入する必要はありませんよ。隠しておいたほうが良い場合の方が多いですので。自慢したい方は書かれる場合が多いです。」


名前: ケンタ

年齢: 20歳

種族: ヒューマン

特技: 剣術


これだけを記入し返した。


「こちらの水晶に手をかざしてください。犯罪歴が無い場合には白く光り、カードが作製されます。黒く光った場合は登録ができません。」


良かった。ドキドキしたが白く光り、カードが出てきた。


「こちらに一滴で良いので血を垂らしてください。」


指先を噛んで血を着けた。


一瞬カードが光って登録が完了した。


「紛失された場合には再発行に1金貨かかりますので、無くさないように保管してください。」


「わかった。じゃあ、素材はどこに出せば良いかな?」


「えっと、素材はどちらにお持ちですか?」


あ! しまった。

インベントリ内に全部入れたままで手ぶらだった。


「えっと、アイテムボックスの中にあります。」


「アイテムボックス持ちの方ですか。では、奥の解体場へお願いします。」


良かった。アイテムボックス持ちはいるようだ。

俺のはインベントリなんだけどね。


解体場に行き、インベントリ内の魔物を全部出してみた。

解体済みの素材は別のとこに出した。

受付嬢と解体作業員に溜息をつかれた。


「すまんが、この量は買い取れないぞ。捌く前に腐っちまう。」


「そうですね。クエストにある魔物の討伐証明部位だけ回収し、報酬をお支払いします。オーク2頭とボア2頭は買い取りますが、後のものは大きな町のギルドでお願いできませんか?」


討伐部位のみを作業員が速やかに回収した。

残った魔物はまた収納し、受付に戻った。


「ゴブリン、ウルフ、ボア、オークともに常時クエストにございますので討伐報酬をお支払いします。ゴブリン5頭当たり1銀貨になり、50頭いましたので10銀貨になります。ウルフとボアは3頭ずつで2銀貨です。あわせて20銀貨です。オークは3頭当たり5銀貨で50銀貨、オークは1頭1金貨、ボアは1頭2銀貨で買い取ります。合計で、10金貨4銀貨になりますね。お受け取りください。」


おお、一気に金持ちになった。


「じゃあ、服を買いに行くぞ。」


少女とともにおばちゃんに聞いた服屋に向かった。

何着かの洋服と靴、下着を買い与え、俺も1着買っておいた。

地球の服じゃ目立ってしまうのでね。

店から出るとすでに真っ暗になっていた。


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