第4話 町を目指そう

その後、1日で小屋に戻れるぐらいまで探索範囲を広げた。

新たにウルフやオーク、イノシシなども現れるようになった。


ウルフ(狼): Fランク上位。食用可。

        素材:毛皮、魔石、肉、牙

        討伐証明部位:牙


ボア(猪): Fランク上位。食用可。

       素材:毛皮、魔石、肉、牙

       討伐証明部位:牙


オーク(豚): Eランク下位。食用可。

        素材:皮、魔石、肉

        討伐証明部位:左耳


鑑定の熟練度が上がり、若干詳細が見れるようになった。

インベントリ内にどんどん素材が溜まってきた。

料理スキルを得たので肉はおいしく頂いているのだが、さすがに食べきれない。

そろそろ町に出て素材を買い取ってもらおうかと考えている。


*ステータス

 名前: 佐藤 健太

 性別: 男

 年齢: 20歳

 レベル: 15

 状態: 野菜不足


 HP: 200

 MP: 120

 STR: 200

 DEF: 160

 AGI: 130

 DEX: 130


 スキル

  鑑定、インベントリ、気配探知、精神耐性、解体、料理、気配遮断


 戦闘スキル

  剣術Lv.3、身体強化Lv.3、回避Lv.3、加速Lv.2、盾術Lv.1、格闘術Lv.1


 ユニークスキル

  異世界言語、成長促進、クリエイト


武器を持ったオークとの戦闘で新たなスキルも得られた。

また、オークは噂通りの極上の豚肉だった。

そんな異世界生活を楽しんでいると、あっという間にこの2重生活も1カ月が過ぎた。

未だにバイトが決まっておらず、日本での生活には不安が残る。

いっその事、異世界で生きて行こうかとも考えている。

しかし、誰も来ない森の奥で一人で暮らすのは寂しすぎる。

そうだ、町に行こう。

最近、この周囲の魔物を狩ってもレベルが上がり辛くなってきたし。

よし、決めた! 町に行くぞ。

買っておいたアウトドア用品の出番が来たぞ。

ここから町までどれほど離れているのかわからない。

日本にもなかなか戻れなくなるだろう。

1週間分ほどの食料を買いこみ、旅の準備をする。

しかし、どっちに向かえば良いのだろうか。

明日、出発することにした。


朝起きて異世界の小部屋に入るとまたメモが置いてあった。


『北を目指せ、街道にたどりつくだろう』


ありがたい。向かう方向が決まった。

いざ、北に向かって出発する。

時折現れる魔物は今のレベルでは問題無く対処できる。

オークが中心となり、複数現れる。

もういつもの2日分ぐらいは狩った気がする。

しばらく進むとウルフ、ゴブリンしか現れなくなった。

そして、遭遇数も激減した。

おそらく街道が近づいてきたのだろう。

不意に道が現れた。

やっと街道に辿り着いた。

辿り着いたのは良いがどちらに進むべきなのだろうか?

メモには街道までしか指示がなかった。

周囲を確認してもヒントは無い。

道を尋ねる人も居ない。

途方にくれたが直感を信じることにした。


「よし、右だ!」


向かって右側に進むことにした。

街道を道なりに進むと悲鳴が聞こえてきた。

急いで助けに向かう。


そして、彼女と出会った。



1話に戻る。


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