第3話 ゴブリン退治
いつでも我が家に帰れる安心感。
公園に散歩に来た感覚で異世界に渡れる。
VRゲームをやっている感覚だ。
家に戻ったらまずはウサギの血で汚れた短剣や装備を綺麗にした。
それから衣服を洗濯機に放り込み、そのままシャワーを浴びた。
さっぱりした。
しかし、インベントリ内に10羽のウサギの死体が入っていると思うと複雑な気持ちになる。
インベントリ内は別空間と言い聞かせ忘れることにした。
晩飯は何にしようかな。
折角だし、ウサギを食ってみようかな。
でも、捌くのがしんどいな。
覚悟を決めた。
自宅では捌きたくないのでもう一度異世界に戻ることにした。
幸いまだ日が落ちていないので庭で解体することにした。
うわぁ、血と内臓がやばい。。。
精神耐性を獲得し、楽になった。
皮を剥いでいるうちにスキル解体を獲得し、解体の仕方が分かってきた。
解体のスキルを得てからはスムーズに行えるようになり、肉の塊が得られた。
心臓付近には小石のようなものがあった。
魔石という鑑定結果が出た。
水道が無いのでペットボトルの水で血を洗い流し、内臓などの食えない部分は穴を掘って埋めた。
魔石と毛皮と角は素材として売れるかもしれないのでインベントリに入れておく。
自宅に戻り、とりあえず焼いてみた。
特に獣臭くは無かった。
日本の焼肉のタレは最強だ。
どんな肉でもうまくなってしまう。
鳥の胸肉に近い感じだった。
シチューに合いそうだ。
次回はシチューにして食べることにした。
ベットに入り、これからどうしようかと悩む。
当面のこっちでの生活費は親の生命保険や残してくれた貯金で大丈夫だろう。
無職は体裁が悪い。
とりあえず、転職先を探しつつ、バイトかな。
税金と年金の徴収が馬鹿にできない。
さてと寝るとするかな。
翌日、また向こうに行くことにした。
昨日と同じようにウサギ狩りをしていたが、レベル5を超えるとレベルが上がらなくなった。
この狩り方は卒業のようだ。
最初は突き刺すだけだったが、剣術のレベルが上がり技を覚えた。
近づかなくてもスラッシュという斬撃を飛ばす技で狩ることができる。
そろそろ森の探索を行うことにした。
*ステータス
名前: 佐藤 健太
性別: 男
年齢: 20歳
レベル: 5
状態: 健康
HP: 150
MP: 90
STR: 150
DEF: 110
AGI: 100
DEX: 100
スキル
鑑定、インベントリ、気配探知、精神耐性、解体
戦闘スキル
剣術Lv.2、身体強化Lv.1
ユニークスキル
異世界言語、成長促進、クリエイト
気配探知を常時発動しながら、小屋の周囲の森を探索した。
やばい相手が来たらすぐに安全エリアに戻れるようにあまり離れないように注意している。
しかし、襲ってくるのは一角ウサギばかりだった。
途中、薬草や果実をみつけたので採取した。
薬草と果実の成っていた木を掘り起こし、小屋の周囲の安全エリアに植え替えた。
スキル採取を覚えたおかげで傷つけることなく植え替えができた。
薬草畑を作り、後に錬成術を覚えたらポーションを作ろうと目論んでいるのだ。
ちょっと森の奥に足を踏み入れるとウサギとは違う気配を感じた。
近づくと定番の緑で2足歩行する耳は大きく小柄な子鬼、そうゴブリンだった。
ゴブリン: Fランク。食用不可。
幸い一体だけだったので背後に回り、スラッシュを飛ばした。
背中を大きく切り裂き、悲鳴を上げる前に前方に倒れた。
人に近い生き物を殺したが、精神耐性のおかげで精神を保つことができた。
愛読書ではゴブリンの討伐証明が耳と書いてあったので耳を切り落とし回収した。
どちら側の耳なのかわからないので、両耳を回収しておいた。
魔石も回収し、残りは埋めた。
すぐそばに2体いるようだ。
一匹はまた背後から奇襲をかけた。
もう一匹は正面から戦ってみる。
攻撃をかわしながら首を切り落とした。
ゴブリンであれば狩れるようだ。
何匹か狩るとレベルが上がった。
同じFランクであってもウサギとゴブリンでは差があるようだ。
もう少し鑑定の熟練度が上がればわかるようになるのかもしれない。
人類の敵、いや女性の敵と言われているゴブリンだ。
どんどん狩っていこうと思う。
1日ゴブリンを追いかけているとレベル8に上がった。
*ステータス
名前: 佐藤 健太
性別: 男
年齢: 20歳
レベル: 8
状態: 疲労
HP: 160
MP: 100
STR: 170
DEF: 120
AGI: 110
DEX: 110
スキル
鑑定、インベントリ、気配探知、精神耐性、解体
戦闘スキル
剣術Lv.3、身体強化Lv.1、回避Lv.1
ユニークスキル
異世界言語、成長促進、クリエイト
攻撃を回避していたことでスキル回避を獲得した。
今日は疲れたので早めに帰宅することにした。
よし、ウサギのシチューを作ろう。
近所のスーパーでクリームシチューの素と人参、玉ねぎ、ジャガイモを購入した。
野菜を一口サイズに切り、ウサギ肉とともに煮込んだ。
クリームシチューの素を入れ、更に煮込んでいるとスキル料理を得た。
料理スキルを得た瞬間、隠し味が思い浮かんだ。
できあがったシチューは、一流シェフが作ったのかと思うほどの味だった。
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