第14話

 そうだ。罪滅ぼしとして義家族に彼を贈ろう。


 愛してやまない彼を贈ろう。


 私は義実家が求めた手料理を作ることにした。材料は連絡を受けた直後に買い込んである。それに『彼』を加えれば、これ以上ないほどの愛情あふれる贈り物になるはずだ。


 料理は彼を殺す前から考えていたメニューを作ることにした。


 ビーフシチュー、から揚げ、サラダ。


 メニューに入れる肉をいつも使っている牛や鶏から彼の肉に変えてしまえば事足りる。料理をする状況がいつもと違うだけで、難しいことは何も無い。


 私は早速肉の調達に臨んだ。


 


 


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