第3話
「今行かなきゃ、次に行った時には倍キツイ目にあわされるぞ。嫌ならおふくろの言うことに従っとけよ、わかった?お前が来ないと俺もぶつくさ言われるんだし」
夫は私を庇ってはくれない。二人で住んでいる家の中でも義実家のリビングでもだ。
私が義家族から詰られていても知らん顔してテレビやスマホを見ているような男だ。義母から何を言われても、頼りにしようなどとは今更思わない。ただ私は、いつもお前の一族に会いたくて会っているわけではないのだということをしっかり伝えたかったのだ。
結婚してからずっと義家族が疎ましかった。しかし今は義家族よりも身近にいるこの夫が一番恨めしかった。
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