第4話〜いつか必ず〜中編
学校に向かっている途中に周りにヒソヒソ言われている。
『え?あれ中学生?うちの制服じゃん!』
『嘘でしょ?アレやばいよ?』
『あんな子居たっけ?』
『あ、あれで中学生なら高校生になった時どうなるんだよ…』
『身長も普通に高いし170はあるだろ』
『モデルの卵かよ』
『ってか逆にカッコよすぎて近寄れない』
とまぁこんなふうに言われているわけなんだが、なんだかむず痒い、今までいじめられてた俺に近づくやつなんて居なかったてのもあるけど、でも髪型だけでこうも違うとは……僕のパパ恐るべし。いや柊家DNA恐るべし。と、またアホな事考えつつ教室にたどり着いてしまった。僕は唾をごくりと飲んでゆっくりドアをスライドさせた………すると、みんなが一斉にこっちを見たそして
「「「「「えっっ??だ、誰?」」」」」
とみんなこの反応……何故だ解せぬ。
とりあえず僕はこう告げた
「ひ、柊ですけど〜」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜」」」」」
と随分とオーバーなリアクションを取りみんな盛大に叫び、お茶を飲んでた人は吹き出し、椅子にも垂れていた人は盛大にぶっ転けた。
おいおいみんな大丈夫か?
そう思いながらも自分の席に着席し授業の準備を始める。ふとそこであることを思い出し隣の女の子に聞いてみた。すると女の子はゆでダコのように真っ赤な顔で
「ひゃ、ひゃいっ!なっ、なんでしょうか?」
「あ、あの〜僕に絡んできていた4人組はどこに行ったのかなーと思って」
顔を思い出すだけでも腹立たしいし、ましてや名前なんてもってのほか、もぉー絶対に呼びたくない
「あー、そ、その人たちなら停学にりました。柊君が帰ったあとに呼び出されて4人とも……」
「ほんと?良かったー!でも僕はそれでもまだ傷は言えていないからね……もう1回先生と話してみるよ!教えてくれてどうもありがとう!えっと……」
「あっ!え、えっと相楽美麗と言います!よよよ、よろしくお願いしましゅ!」
あっ!噛んだ……そう思いながら彼女を見ると彼女はさっきより真っ赤で、完全にタコは茹で上がっていた
そんなこんなで少し時間が過ぎると朝のホームルームが始まった。淡々と連絡事項が済んでいき、先生が僕の方を見て目を大きく見開いたと同時にこう告げてきた。
「ひ、柊放課後職員室に来てくれ」
「はい!分かりました!」
これだけを告げて先生は教室を出ていった。
なんだか背中が小さかったがまぁー気にしない。
そして机に戻って授業の準備をしていると、肩をトントンとつつかれた。なんだろうと思いながら後ろを振り向くと見知らぬ美女がたっていた、だがあの時の美女ではなかった。少しガッカリしながら、どうしました?と聞くすると……
「あなたほんとにあのいじめられっ子?日桜里がまたいじめられてる子を助けたって言ってたけど、まさかいじめられてたのがこんな超イケメンだったとは…」
そう言われたと同時に僕は日桜里って誰のこと?と思い首を傾げていると授業のチャイムがなった。
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