綉39 嬉しや寂しや


あははははーー!!

まってーがずにー!!

チャシカー、遅いぞー!!

かずはやすぎ!!

タカシがおそいんだよー!

みさきもおいでよー、

うん、これやったらー

「今、10人だっけ?」ミケ

「おう!まだ10人だ!周子夫妻の子達は大きいから入れないで、な」


俺らはあのままこの邸に住んでいる。

便利なんだよw

食事やら一緒に作り、子どもたちは一緒に遊び、上の子が下の子達の面倒見てくれるし、、兄弟同然だし、、


一番上の周一(千葉)はこの邸の長男的位置にいて、子どもたちを引率している。幼児のうちから指導者やてったからなw今もやっているけど。

ちなみに今千葉道場を見ているのは、周子父。まだ周子夫妻が帰らないので、仕方なくやっている。因果応報ってやつでしょうか?w

でも沖田と沖田の旦那が通いで師範代1、2をやっているんで、まあ楽出来てんだろう、、多分?



前庭の畑や、またたびの木などは皆郊外、山梨砦近くに作った農場に移した。

で、庭は全面子供達用に。


ナターシャ(俺の嫁)の父、当時の王はとうに引退し、長男が引き継いだ。

小田の旦那が今は宰相をやっており、ここから転移で通っている。

現王はここに住む宰相からここの居心地をいろいろ聞いてすごく羨み、自分も住みたいらしいが、周囲は許さず。


神田と神田嫁は、しょっちゅうダゲー嫁軍団に「早く帰ってこい」と言われているらしいが、こっちのほうが居心地いいんで、朝食後に夫婦で向こうの研究室に行って、夜にこっちに帰ってくる、という生活。たまになんか作っては売っているみたいだ。相変わらず世間を実験台にしている、、、、


俺と嫁、山田と山田嫁が、ひまして?子供達の面倒を見ている。

収入は、少なくなったかな?とか思ったら、ドラ大陸に行って、鱗とか拾ってくるとか、少し間引きさせてもらうとか、で十分に稼げる。

二の国国王が、俺と山田にも手当くれているんで、それだけでも行こうと思えばいけるんだけどね。

一応、月に何度か王のところに顔だして、ミーティングしてる。やるべきことができたらやるし。曲がりなりにも、王女の婿だからね。


おもしろいのが、女子(女性)達、子供産んだら変わるよなー、、、大人っぽい綺麗さがついてきたし、堂々としてきたし、、いや体格じゃないよ?

俺らも本当の意味での責任というものを知り始めた。

向こうの世界で言うところのそれと全く違うものなんだなぁ、、と知った。感じた?



「さて、今日は、、子どもたちにバケツプリンでも作ろうか?山田、やるぞ!」

「おう!んじゃバケツ12個もってくるわ!」


うちのバケツプリンは、食器用バケツ、として、ほんとの金属製バケツを使用。

なので卵を半端なく使う。割るだけで手が痛くなる。砂糖はあまり使わず、蜂蜜。サトウキビの汁でもいいが、それの美味さがわかるのは今の所周一だけ。


蒸しプリンなので蒸すのは魔法でも出来るが、なんかやっぱちゃんと火を使ってお湯で蒸すほうがうまいらしく、なので時間がかかる。

今、厨房は拡大され、煮炊きする窯以外に、コンロが作られている。七輪みたいなのに炭火を使う。結構便利になった。

見た目は、給食を作る学校の厨房並、かな?



朝は4人ほど、夕飯は5−6人で作る。できる者が厨房に入って作りたいメニューを作っていく。必要人数まで「人手いる?」とか聞いて、不足なら入る。って感じ。出来ない者、やりたくない者はやらんでいい。

料理音痴を自覚している者以外はやりたくないってのは居ないし。

周子母が料理音痴だったのは意外だったねー。

周子さんも、、、だけど武さんが上手なのでOk♪

たまに周一も手伝っている。うまくなりそう。




でっけーバケツプリンを食いまくる子どもたちを見ていると、

ずっとこんなのが続けばいいなぁ、、と思う。

が、子供はすぐにおおきくなっちゃうんだろうなぁ、、、


まだまだ子育てしたいなぁ、、




そうそう、達也も結婚し、子供が生まれた。

チーム雑用は後輩たちに譲り渡し、初代連中はチームお仕事で日のいずる国王宮を助けている。

猫はどんどん入れ替わるから、常に大変なのだ。



変わるのは嬉しいことが多い。が、変わってしまう、と思うと、なんか寂しいものも感じる。


あっと言う間だったなぁ、、、

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