最終章最終話 おかえり!
・・・・ムッ!!、フンヌッツ!!! ぼふっ!
そこに俺と出会った頃の美しくぴっちぴっちのなっちゃん(ナターシャ)が立っていた、、、、
・・
「よく、、しななかったな?」
「褒めてくださいね?ふふっ♪、ダゲー嫁さん達だけの秘密の”最後の必殺技”なんですから、、
最後に旦那様にお別れを告げるときくらい、出会った頃に戻りたいでしょう?」
・・・・
ココは二国王の離宮。現王が用意してくれたナターシャ(と俺)の部屋。
義弟(現王)が、老衰で弱ってきたナターシャを気遣ってくれているのだ。王宮の医者がここで寝泊まりしている。当然魔法使い。
当然ナターシャのつがいである俺も一緒に住んでいる。俺の魔法はその医者のより弱いんだよね、、、。
小田の魔法もあるが、「神になっていないので、自然には逆らえない、太刀打ちできないの。ごめんね、、」と。
それでも出来ることはしていてくれている。いつになっても仲間は頼りになる、有り難い。ミケも内神様も小田と同様に、そういうことに叶う魔法は無いという。というか、「そこらへんは無力なのだ、、すまん」と。
ナターシャは「ありがとうございます。でも、、、”次回は”、自分で旦那様並になって永遠に一緒に居られるようになるからっつ!!」と。
冗談だと半分思っていたが、やっぱ完璧マジ本気なんだな。嬉しいやら怖いやら、、
一番最初にこの日のいずる二番目の国王宮に連れてこられた時以来、俺はナターシャと一緒の部屋に住んでいる。ドコに行っても。邸に帰ってからも。
まぁ俺にとってもそれが普通になってしまっている。
なので、寝床から起きれなくなったなっちゃんでも、俺がそばにいて、俺とメイドで世話をする。別の部屋とか想像つかねぇ、、
「苦労かけるねぇ」
「それはいわない約束でしょ?」
は、俺達の間で定番だった。
で、今、
なっちゃんは、ギリギリ最後の最後に力を振り絞り、出会った頃に戻った。
いくらダゲー魔法が魔力をあまり使わないっても、これは絶対にかなり使わなけりゃできない魔法だ。そのくらいは俺でもわかる。
なので、これで”仕舞い”にする気なのがよくわかった。
涙がおさえきれない、つか、もう抑える気も無い。視界がぐにゃぐにゃになってる、涙で。でもいいのしかたがないの。
「ほらほら、泣かない、、、あなたと一緒になる前からいろいろ聞いていたので、こうはなるだろうな、とは思っていましたよ。
だから、ダゲー嫁軍団の人たちも同じだろうから、って話を訊きに行って、、そこの20人に”ついでだから覚えていきなさい”って魔法まで教わって
「え?20人?20?え?10人じゃなかった?」
「ああ、増えたんですよ?嫁軍団メンバーがリクルートしたんですって、、」
「あ?旦那のダゲーが、じゃなくって?嫁達が嫁を?見つけて、呼んできたの?」
「ええ、いい子がいたら勿体無いって。なのでご主人のダゲー様も困惑顔でしたよ」
だろーな、、と大泣きしながら困惑顔になる俺
「な・の・で、、旦那様はまだまだこの先も”ひと”でいる気なのでしょう?だったら、ソースケ嫁軍団を作ってください。」
めんどくせ、、、おめーとの思い出のみでいいよ、、後の一生は
「めんどくせーとか思いましたね?(ぎく!) まぁいいでしょう、と・に・か・く・軍団を作り、でも、その筆頭の場所だけは開けておいてください。私が必ず生まれ変わってその椅子に座りに来ますから。絶対に。
なので、その座を作って、待っていてくださいね?!!」
「お、、おう、、お前、、そんなこと考えていたのか、、」
「ええ、ダゲー嫁軍団を知った時から、ですけどね♪」
え?結婚直後から?え?
女って、いやいやいやいや、、、俺の嫁!!すっげーーー!!
怖いわ、
「わかった、(こわいんで)絶対用意して待っているから、絶対戻ってこいよ、な?でないと泣いちゃうよ俺、、」
「ふふ、もう大泣きしている人が、、ふふっ」
と、よめの胸に顔を埋めて大泣きしている俺の頭をなでてくれる。
「む、むかしも、こー、よく、、なでてくれてたよな・・」
「ええ、あなたがこの場所を子どもたちに取られてからは、あまりなくなっちゃいましたねー」
子供は8人。みな元気。
ちなみに孫は36人。まだ増える予定。
山田んちと競争しているw主に嫁達がw
子供の数では山田側勝利。でも孫ではこっちが優勢。
神田、小田、は4人づつでふつー。
沖田はうちと同じく8人。「ちっ、山田に負けたか、、」とか言っている。
俺らは皆まだ若い。
『いつになったら老衰するんだ!小田はっつ!!!』
「おもしろいからいーにゃろ?」
ーー
生まれ変わりに関して、ミケはナニも出来ない、その力が無いのだ。なので内神様も当然そこいらには関われない。
だが、
もっと他の、何か、が気を利かしてくれたのか、はたまは嫁の根性なのか、、
「筆頭、息子軍団がっつ!!」
「最近多いわね?どーしたんでしょ、、?」と、若かりし頃のナターシャそっくりの娘が、呼びに来た嫁と一緒に部屋を出ていく。
ここは俺となっちゃん(ナディ−ヌ)の部屋。
なっちゃん(ナディーヌ)は、最初に俺と出会った18歳になったとき、また俺の目の前に現れた。
「ただいま、旦那様!」と!
Fin
** お礼 **
ここまで読んでもらえてすごく嬉しいです。
どうもありがとうございます!!!
こいつら5人は、私にとって最初に勝手に暴走し始めたキャラ達で、予想できないほどのアホっぷりを発揮しました。
また、ベタベタしないのに、芯では互いに信頼し合って、その上での甘えとかあったり、それが互いにわかっている。親という立場から見たとしたら、「あー、こういう仲間と一緒なら安心だ」、と言えるような繋がりを培ってきました。自然に、というか、、、勝手に。w
許容範囲、というのは当然各人違うわけで、山田くんのそれはかなりあさっての斜め上の方向にぎりぎりでしたが、それも彼が神山くんという存在がある上でのことだとわかったうえでのアレなんで、かなり計算高いというのも、予想を遥かに越えるものでした。
一般的に、
キャラ設定などは作者が最初にそれなりに細かくするのでしょうが、私は「読者に丸投げ方式」が「読む時に好き」であります。自分で読んでいくうちにキャラたちを作り上げていく方式ですね。なので、私の文も大概それになっています。なので、最後まで読んでくださった方々の中では、皆、それぞれのキャラができあがっていることでしょう。ソレが本物であります。
いろいろ伏線残しまたま終わりやがった奴等は、今後、その回収を各自おこなうことでしょう。それはみなさんがなんとなくあーなんだ、こーなんだ、と思っていだだく内容でイイのだと思います。だからこそ彼らはそれを回収しなかったのでしょうから。まぁ怠けてというのもあったかも?w
私は終わりになってほしくなかったですが、彼らも最初は「下章」では終わりにしたくなかったようですが、でも終章に入ったら気が変わったようです。そっちの方向に行ってくれました。
でもいざ終わりの段階のドアをくぐってしまうと、「ああ終わらせたくないなぁ、、」と私はこのファイルを開き、続きを打ち込むのを避けるようになりました。
でもなんか無理やり書かされたかんじで、無理矢理感が文のはしはしに出てるかも知れません。
下僕は打ち込んでりゃいーんだよ、とまでは言ってはいなかったが、まぁ方向的にはそんなもんでしたねw
基本、おもしろけりゃ幸せな彼らなので、キャラはそれほど増えなかったから老体脳にも過大な負担はかかりませんでしたが、それでも結構「見なかったことにしてね?」的なモノがそこここにww
これらはご容赦願います♪
そのうち強引に整合性とらせるかもー、、、、、
短い文なら全体を何度も読み返してみるのですが、これはちょっと、、ってなもんなんで、部分部分で10−20話くらいこまぎれで読み返したりしていました。
なので全体を一気に読んだら、、と思うと、細かい手直しがどんだけ?とか、ちょっとした恐怖ですな
時間をとって、ゆっくり手直ししていきたいと思います。
そーいえば、、
子供の頃、2,3年続いた大好きなアニメが終わってしまうとき、こんな感じでしたねぇ、、
ほんとうに、ここまで読んでいただき、
たいへんお疲れ様でした!!
そして
心から感謝いたします!!!!!
ありがとう!! さようなら!!
20220712追記
手直し、だいたい終わったと思います。ガンコーの身内相関関係がかなりおかしかったので、今はまともになっていると思います。気付いたことなどあったら、コメントいただけると大変助かります。
ありがとうございました!!
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