第96話 下−30 ネコ祭り計画 by 日のいずる国将軍(王様)


日のいずる国

この国はネコ神発祥の国と世間では言われている。

また、内神の聖地とも言われている。内神のひとだった頃のお蝶の祠がある国だからだ。


なので外国からの訪問者も多くなっている。


国内ではネコ神の影響で、猫を飼う者が激増。化学薬品など無いこの世界では、アレルギーを持つものはほとんど居ない。なので猫アレルギーも無い。


海外から来た者達も、ここに滞在するうちに、猫が溢れている光景を「当たり前で、ほほえましく、平和な光景」と思うようになる。

そうすると、自国に帰ったら、物寂しくなるものだ。

日のいずる国から帰国した者たちの大半は、猫を飼うようになっていた。


それはそれとして


王宮

「ネコ係!ネコ係はおるかっ!!」将軍様(王様)である。


シュタッ!!

まさに忍者のように現れるネコ係。魔法だけどね。あまり使える者いないんで、しかもこの国だから忍者を先にイメージしてしまうだの。


「おう、ネコ係!日頃ご苦労。

おまえのおかげで、我が国も猫の国として不動のものになってきた。なので、ここらで一発どーん!と決めて、その不動を確固たるものにしたい。

それを計画してくれ。」




ミギャは俺を呼び出した。

シュタッ!!

「神山惨状!!じゃなく参上っ!!!」ミケもいる。ミケにここまで送ってもらった。俺はまだ自分で転移できないからねw


「よく来てくれた神山。王様より我々に司令が下った。ネコ祭りをしろと!」

ミギャの中では、もうどーん!一発!が祭りと決まっていたようだ。


まだ非常勤王宮ネコ係として席の在る神山、やらんでどうする?!と。


「ミケ、」

「おう!にゃ」


「やりましょう!その依頼受けました!!」

「やるにゃ!!」


ミケはコンを呼び出した。

俺は周子夫妻を呼び出した。赤ちゃん連れだ。


話を聞いた武は、チーム千葉道場の仲間を呼んだ。一郎と五郎。にーさんよんが無いのはかぶらないようにとの配慮からだろうか?誰の?



ランドと似ている状況でやばいんじゃないの?と思う者もいるかもしれない!だがしかし!チームの面々はまともだ!かなりまともだ!!

まともオーラに包まれたネコ祭りチームは、神山をお仕上げこそはすれど、スポイルすることは無いのだ!!

強引見えるかも知れないが、全然強引では無く、とても自然だと思わねばなるまい!!



「ぽまらーいどくまーい、ぷんにーわんぷらっかっ!」(明日は仏日、お花はいかがですかー?)

という物売りの声が路地から響き渡るのんびりした午後。


チームネコ祭りは額に汗を流しながら喧々諤々の論争を繰り返した。


決まったこと。

・ネコ神輿。生猫を使う。できれば、ミケ、タマ、姫で。

・ネコ神楽。モフ☆モフならどの獣人でもいんじゃね?舞の上手さを優先しようよ。

・ネコ祝詞奏上。勿論王様が行う。祝詞は王家の祭祀長に丸投げ。

これらを基本。

で、

山車は有志チーム。一般から募る。

屋台、出店。自由だけど、見回りがまわって、なんか酷いなーってのはやめさせるから、という注意書きを辻札で。

舞台。猫神の物語や、他、有志らが舞台を作る。


ということに決まった。

追加があれば適宜処理。


「王宮の猫達は?」俺

「ん?」ミギャ

「ネコ祭りなんだから、なんか参加させたいよねー」俺

・・・・

「ネコ屋敷?ネコ敷き詰めてーー、、」ミギャ

・・・・想像してみる、、

「!ああ、いいかも?でも裸で飛び込む奴が出るかも?」

「それはそれで。ただ、薬は用意しておいてやるほうがいい」ミギャ

ミギャ、大物だなー


周子夫妻の号令で千葉道場全員参加に。


俺らは実際に動き始めた。


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