第94話 下−28 ギルドで指導ぢてみる、、、クッ、、、、こ、ころ・・がせ、、


「ちーす!」沖田


ギルドである。

沖田、小田、神田(しぶしぶ)、ミケ。コンは手が空くと必ずネコ王宮にミギャの手伝いに行っているので不参加。


山田と神山がいないだけで、物凄く強さの平均値が高い恐ろしいパーティーになるものだ。


受け受けのおっさん

「・・・無いよ、あんたらに合うような依頼、今んとこ、ないねー」

え”っ!

「だってー、いつも神山くん達が受けてるんじゃないの?」

「あー、彼らはいつも初心者向けのを子どもたちと受けてたからねー、常時依頼だよ」

・・・・・

「馬似でもいいわ、無い?」食い下がる沖田

「あー、そーいえば、ここんとこ無いねぇ、、オークとかなら売れるから、肉を買い取るけど、、」

皆、なんか自分がオークを狩ったら、木っ端微塵にしてしまいそう、とか考えている。

強いが、今の所、、最強なポンコツ、を抜け出ていない。

・・・・


しかたないかー、、とぶつぶつイイながら勝手に二階のギルマスの部屋に向かう


彼らがよく考えたら、神田や小田の魔法でオークを眠らせ、サクサクっとくびだけ狩れば良い話なのだが、そこまで考えることができないのが、ソレ故に、ポンコツ。


「こんちわー」どやどや勝手に入っていく。


「・・・・おまえらなぁ、、」渋い顔のギルマス


以前なら、下でギルマスを呼んでもらうことくらいした沖田だが、一度ぶっ壊れてからこーなった。


「で、・・・暇なんだろ?」ギルマス

こくこく頷く3人と、あくびしているネコ。


「ちょうど良い、周子夫妻が帰っちゃったから、冒険者の訓練してみるか?」

こくこく頷く3人と、あくびしているネコ。





「おらおらおらぁあああああ!!てめーら死にてーのか!!そんなんじゃゴブからだって逃げらんねーぞっつ!!!」

どっこーん!どっこーん!どっこーん!! 最後尾の直後を爆破で煽っっている。

沖田である。たまったものを一気に吐き出しているのかな?


神田は、訓練場の端に、急峻な小山とか、水を貯めた堀とか、泥沼とか、谷とか作っている。障害走路。


「できたぞー」神田


「んじゃ、てめーら!次はあっちの障害走路だ!!

私が走って見るから見てろ!!」

すたたたったたったたたたたたたたーーー、ぴょーーーーん、たたたーー、ぴょーん、たたったたたーー

「って感じだ」

・・・・・・

「はーい教官!」

「おう、なんだ?」

「全く参考になりません!!俺ら、水の上走ったり、でっけー堀とか山とか飛び越せないからっ!!」

・・・・・

沖田は、相手のことを理解して教えることはできなかった。

んじゃ、ふつうに、と走ってみた沖田。


どぶん、じゃぶじゃぶ、、うぎゃー、、ぶくぶくぶく、・・・ぺっぺっぺっぺーー、、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ、、、ピュードシン、、よじよじよじ・・ひゅーどしん、、クッ、、よじよじよじよじ・・・、はー、たったったったった、、ざばっつざばっつざっばっつざばっつ・・・、ふー、、ぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃ、、。っはぁーーっつ、たたたたたたたたたた、、、、ずるずるずるずるずるずるずーーーー、、クッ!、、、だだだだだだだだだだだだ、やたっ!♪、あっ、ごろごろごろごろごろどっしん、、クッ、たったったったったったったった、、、ごーる、、はぁはぁはぁはぁ、、

「ほら、、皆、行けっつ!!」

全員しぶしぶ、、たったったったったったった、、、


ギルマスが心配になって見に来た。

「・・・・・・まぁ、、この走路は、ありがたい、かなー、、、、?」



翌日の訓練参加者ゼロ。


やっぱ奴ら全員感覚派だな、と無謀だったと自戒したギルマス。


(周子に付いて、指導のしかたを学べば沖田もいっぱしになるのになぁ、、)と見抜いていたミケ。言わないけど。



ーー



3の国、喫茶ミギャ


”追加あたり始めました。当たりが出たら、その後当たりを追加する場合もあります”


売上が50%伸びた。


「でも店長、食事で客を呼ぶのにも力を入れるのもやるのがいいのでは?」とござる

「そうだにゃ、飲食店の基本だにゃ。」

でも作ってるのは千葉家からの出向の者。かなり美味いものを作っているはず。

純粋にここの飯を楽しみに来ている者もいる。その者たちにとって「当たり」は恐怖だが。


当たりナシメニュー、も作ることにした一同。当然厨房の千葉家助っ人2名も参加。


で、当然な話になるが、

「コックさん達、何が一番得意にゃ?」ニヤ

「拙者は焼き魚一通り、粕漬けとかもいけます」

「拙者は、煮物でござる」


3の国ではあまり見なかった和食が、喫茶ミギャ「アタリ無しメニュー」で始まった。



ーー



ダニャロイの穴

ここでは魔法は一切使えない。

山田は地面の表面の乾いた土を集めて、一人棒倒しをしていた。

ここに入った初日に木の枝を発見してから、ずっと。

三日目も終わりそうな今日、かなりとっても棒が倒れなくなっていた。

彼は棒倒しを極めそうだった。



ーー


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