第92話 下−26 日のいずる国王都正式名称考案大会議
昼食時
神山とミギャが雑談している。
「・・そう、名前と行ったらな、タイという国の王都の名前が、กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์ (クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット)と言うのだ。
だから例えば、地方の人が
「あら、ちょいと良い身なりしちゃって、どこ行くんだい?」
「おら今日から クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットに行ってくるだ。」
「ああそうかい、遠くだから大変だね、でも クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットまでなんて一体何しに行くんだい?」
「ああ、 クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットに住んでいる友人が、仕事を紹介してくれるって言ってるだ。」
「そうかい、いい仕事が見つかると良いね!がんばんな!
ああそうだ、 クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットで、ばふにー布の良いモノがあったら、2−3枚買ってきてくれないかい?」
「え?バフニー布は クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット産なのかい?」
「なに言ってんだよ、バフニー布はトロンガー特産だろ?でも クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットで結構売られてるんだよ安く。たのんだよ」
「ああわかった、でも仕事先が クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシットとは限らないようなので、でも見つけたら買っとくよ、年に2回はこっち戻ってくるから」
「ああ、きをつけて行きな!」
というように、多分、この世で最も文字数を稼げる地名なんだよ、すげー便利だろ?」カタカナ137文字であるw
「・・・・・・・・」みぎゃ。
つか、んなのめんどくさくって読み飛ばすよなー?とミギャはごく当たり前のことを思った。
で、その話を通りがかりに耳にし、柱の裏に隠れてしっかり聴いていた王様。
その日の午後、王宮では、
「第一回、日のいずる国王都正式名称考案大会議(138文字以上)」が開かれた。
どこに居ても神山なのだ。
その王宮。
日のいずる国の季節もジョジョが秋に近づいてきた。
秋
それは、日が沈むと寒くなる季節。 それは、人恋しくなる季節。
神山も、、そんなことはちっとも。 ぷw
しかし、
猫達は違った。
暑いのきらぁーい、寒いのきらぁーい、のお猫様達である。超わがまま!ノラを拾ったらしつけるのすっげー大変なのだ、ってーくらいワガママ。おい、なにキーボードに居座るんだよ、打てねーよ!!
なので、季節によって王宮内のネコ数に増減が出るのは当然であろう。増えるのは分裂増殖しているのではなくって勝手に外から入り込んでくるだけ。ちなみに夏は王宮には魔道士達が「エアコンルーム」に居て、順番に王宮の中に冷気を流している。
冷気の集まったり少なかったり、は、そこの猫の多さでわかるので、猫が敷き詰められた以降の王宮内での「あっちーよ!エアコン強めろよ!」とか「寒過ぎない?少し温度上げて」とかの苦情は無くなった。猫様様である!
うにゃーぶしゅるぷーにゃにゃなぁーぐぎゃなー 猫もネゴとを言う。
更に、たまに、うぎゃら!ぎゃー!!ふーっ!! 寝ぼけて爪を出す。
布団に入ってこられて勝手にソレやられてこっちも無意識に蹴飛ばしたら怒ってんのw
ってくらいに寝ぼける。
寒い時期のほうが密集度があるからか?寝ぼけが多い気がする。
なので
「神山ー、ネコ移動」
「うーいっす、、」
猫を猫車に積んでどんどん移動する、使用人宿舎に。通称タコ部屋。いや、あっちのタコ部屋みたいに逃げられない民営収容所とは違う。外来がふざけて教えたんだろ、どーせ。という感じ。寮のようなものをこっちじゃタコ部屋と呼んでいる。
使用人達も冬は当然寒い。で、猫が敷き詰められると暖かく、ひとによっては少し暑いと感じるほどにあったかくなる。喜ぶ。王宮内の猫量も調整でき、一挙両得。
で、使用人寮なので、ここの猫の世話は住人達がやってくれる。
新人の中にはトチ狂ってネコ床にだいぶするバカがおり、即時全身引っかき傷だらけになる。
以前超勇者がいて、全裸で飛び込んだ。次の瞬間全身傷だらけなのだが、
「一瞬だけ全身でモフ☆モフを感じ取れる!!」と、その超勇者はそれから数度挑戦していた。
ほどなく獣人と結婚し、王宮をやめて、その獣人のむらむらで宿屋sをやっているらしい。ぶれないってすばらしいね!!
いやー、ここの王宮での仕事って、たのしいねー♪♪もう一生ここでいいや!!
「神山がここを気にってくれて嬉しい。ベータ(山田)も来ればいいのに」ミギャ
「猫がおかしくされちゃうよ?猫が全部どろどろになったり、トゲトゲになったらどうよ?」
「・・・ベータはそんなことするのか?」顔が引きつるミギャ
「ああ、やつは自分でも意図しないことばかりやっている。なので何がどーなるのかは悪魔でさえわからないのだ!」
「恐ろしい、、、ネコちゃんたちに近づけちゃ、だめだ、、、」
ミギャは正しくベータの真実を理解してくれたようだ。
「しかも、ベータは俺を破壊した後、内神様をも破壊したようだ。猫神様を破壊する前にどうにか隔離したが、、危ないところだった」
「・・・もうそうなると敵ではないのか?」
「うむ、、もともと俺らはベータを監視するためのチームなのだ。人類最狂チームと呼んでもいいくらいなのだが、それでもぎりぎりだ。しかも、ベータを潰したら世界の均衡が崩れてしまう、世の”おかしなの”はすべてベータが担っているのが現状なのだ。
どうだ?ミギャ、やつの中の”おかしなの”がすべて放出されたら、世の中はどうなると思う?」
「・・・・・考えたくもない、予測すら、不可能、、」
「だろう?そのための俺らのチームなのだ」
「了解、理解した、、、がんばれ」
「おう!」
俺の説明は間違ってはない、つか、だいたいあってるー!
ミケ
「むっ!」ぴぴぴぴぴーーーー!!
ミケの中で警報が鳴り響く。シュバツ!!マヌケ時空に跳ぶミケ。
・・・・生態系がすべておかしくなっている、それはもうおかしくなっている
天地の違いもなくなり、、空気なのか地面なのかすら区別つかない
植物も動物も区分けができないほど
というか
生き物と無機物との違いってなんだっけ?くらい
色のいみってなんかあったっけ?くらい
ニタリwと笑うミケ
瞬時に山田を探し出し、その世界から出す。元の世界に。
あの世界はマヌケ時空。本来、見た目はこっちと全く変わらないほどの穏やかな世界であった。
が、山田のエネルギーをマヌケ時空がどんどん吸っていたので、マヌケ時空そのものがどんどん山田化していたのだ。魔王より恐ろしい。
だが、そのおかげて、山田の中の山田成分がかなり削がれた。
「これで当分安全にゃ♪」
それまではマヌケ時空も「一見普通の世界」として獲物を騙してきたので、マヌケ時空対策も同時にできたのだった。
あの最初のミケの中での警報は、マヌケ時空崩壊の警報だった。あと半日でも山田がマヌケ時空にいたら、あの時空は崩壊し、周囲のいくつかの時空をも巻き込んでいたことであろう。ミケはぎりぎりまで吸わせていたのだ。
ただ、あの警報音によって、ミケマシン疑惑、がより深まった。
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