第88話 下−22 大異変、喫茶ミューズ!! チュー子頑張る!!


「きょうも暇だよね

でもこのセリフいうと、なんだかどんどんムカムカしてくるのは気のせいかな?」


さすが沖田である。よくわかっている。

自分がニートになった感じがする、ってのも、要因の一部であろう。

向こうの世界での勘違いした金を大量に持っているだけの奴らだったら、持て余す時間を自慢したことであろう。それは貧乏性か傲慢塊かの違い。

まー、どっちでもなけりゃ、暇だねとも忙しいともあまり思わないもんだ、、


『暇なら何かすればよいのではないか?』

ごもっともなことを言う内神様


「・・・・なんかありますかねー?」頼る沖田

『・・・んーーー、、畑?』

「小田ちゃん、やり方知っている?」

「え?畑?しらない、、」いきなり振られても、、困惑小田

『んんーーー、ジャンガ?』

「いやかんべんしてください、、」

『では修行しよう!そうしよう!!』

「すみません、まだ後遺症が、、」嘘つく沖田。ジトメで見つめるのは内神

「・・・ごめんなさい、白状します、、、嘘です、いやなだけです、、」

『んじゃ、喫茶店にでも顔を出してみればよいのではないか?』


ということで、日のいずる国王都に3人で跳ぶ。

ちなみに神田は”巻き込まれるのが嫌で”地下に潜っている。

ミケも神田の膝の上w


もう神田は気がついていた。皆神山に頼っていたことを、面倒なことだけ無意識にそしてあるときは密かにも頼っていたこと、神山はそれをわかって先手を打っていたことも。

勿論ミケは神山が療養に行った時以前からわかってたし、療養に行ったときは、これから邸がどーなるのかと、期待も少しあった。が、メイン想像通りの一番面白くない展開なのでまったりしているだけ。つまらんことは内神に丸投げしているミケだった。



喫茶ミューズ。

ひゅーーーー、かさかさかさ、、、


「「『あ”れ?』」」


カランカランカラン、、「閉店」

今何時?

え?11時くらい?


「「『おやぁ〜???』」」


『丁度いい!このまま閉店だ!!めんどくさいのが一つ無くなった!!!』

「そうよねっ!!!」さすが沖田。何がどーさすがなのだろうか。

「・・・・・・」でも内心、少しはホッとしている自分を知っているので、気まずい小田。



3人は少し離れたところにある普通の小さな喫茶店に入った。

それぞれ注文し、持ってきたところで

「あの、ちょっと聞いていいですか?」

「どうぞ?」

「あっちのほうにあった喫茶ミューズって、どうなったんですか?」

「ああ、あれねぇ、、」苦笑いの店主?さん

「あれ、他に似たようなの、というか、結構過激という話ですが、そういうのが出来て、、客も店員もそっちに流れちゃったんですよねー」

「へぇ!ちなみに新しい店って、、」

「ああ、なんでも2国から来た者たちらしく、美少女達の、なってったっけ?佐渡軍団68だか67だかなんかそこらへんお数字を付けたチーム?みたいで、、殴る蹴るの過激だそうで、、」

「は?殴る蹴る?誰を?」

「そんなの、あのミューズの客が流れるんだから、客に決まっているじゃないですかー。客は喜んでいるそうですよー。青タンが何日持ったか?みたいなのとか、幾つあざができたとか、何本骨折られたかを競い合ってるとかないとか、、、まぁ競い合ってるでしょうねぇ、、あそこの客だったのだから、、」


沖田と小田は青い顔しているが、内神は口からpuが漏れてきている。抑えすぎて鼻水も出そうになっている。


納得行かねぇ、顔の沖田と、妙にそれな小田。

内神は我慢できずに通りに出て爆笑し転げまくっている。


沖田も小田も、別にその2国の66やらとかはどーでもいいのだ。

自分たちの店が潰れた、というのが納得行かないwww


なので、食べ終えたら山田の店に行ってみる。

(なんぜ自分で火中に突撃するかなー、、と思う内神)


案の定

「ちゅーちゅちゅちゅーー!!いらはいいらはい!ランチはここ、ランチはここ阿呆喫茶動物園!!新鮮な海鮮ランチ!!おいしいでちゅー!!!!やすいでちゅー!!!」

最近は山田が仕入れできないので、ミケが海で取ってきて補充してやっている。意外にマメなミケである。

店内は満員で少しだけだけど行列ができている。まだ昼より少しだけ前なのに。


「クッ、、、」沖田

「・・・・」平然としているけど内心(なっとくいかないわ!!)の小田

それを見ながら、ぷっぷぷぷぷぷっプッピィー、、鼻水鼻ちょうちんさえ出してる内神


余計なっとくいかねぇ2人。


で、無言で山田喫茶3国店に跳ぶ3人。


3人は通りの向こうから様子を見ている。


からんからんからん、、

「いらっしゃいにゃー(ござる!)」

「にんじんランチと、猫ランチ一つずつねー、飲み物は紅茶でー」

「かしこまりましたにゃー!!」

うけ?きょぎゃにようふちゃぬにょいーーぐひゃらきゅあぷりぎゃんだみょうーーうううう!!

「「「「あたりだ!クッ!奴が、、、」」」」

「くっそう、俺が猫ランチを注文していればっ!!!!」

「俺がこーひーを注文していれば!!!」

「おれがあのスプーンをつかっていればっつ!!!!」

暗殺?

『お主達には参考にならぬな?』

「「うん・・・」」

でも納得かねぇ、、、2人。


一番まともな私達の店だけが、なぜ?

なのだ。

自分たちが秀でているとはおもわないが、まともな人間だと思っているのだこの2人は!!!

まぁ、神田も山梨チームの誰もが、同じことを思っているかもしれんけども、、、

ちなみに、山田と神山には幾分自覚がある。


更に、

神山と山田のコンビは、なぜか、なぜなのか、おかしな者たちから好かれる傾向がある。

だから、厨二王都の阿呆喫茶のチューも鶏や怠け者達も、3国の喫茶ぶにゃのぶにゃも、自分なりに努力している。

その結果は当然でもあったかもしれないかな?と内神は少しだけ思った。


自分を理解できている者は、強いよな、それは内神はわかっている。

だから神山と山田はおもしろく、おもちゃになるのだ、できるのだ。



「あ”ーーーあ”あ”あ”ーーーー」沖田

ソファーでごろつく沖田。どっしん、、ごろごろごろーー、カーペットの上に落ちてもごろつき続ける。

今の沖田は敗北感のみでできています♪

小田は、というと

自分は普通の人間として普通の家庭もって普通に幸せに暮らして年老いていければいいや

とでも思っているのだろう、、

いつもと変わらずお茶の用意をし、お菓子を選んでいる。


『なんだかなーー、それほどになることもないんじゃないか?』

注意を与えてみる内神

(まぁ、、そう急ぐな、お前のときもそうだったろ?一回目はわたしの誘いをことわったろう?)

(はぁ、、まぁ、、まーそーでしたよねーー、、まぁ、こんなもんなのかなぁ、、)

(おみゃーは山田と神山ばかり見ているから、普通の範囲を忘れてにゃいか?)

(そうなんですかねえ、、)

(言い方変えれば、おまえは今、2国人や3国人の基準だぞ?)

(げっ!!!・・・・・)

『・・わし、、一ヶ月くらい、、天界で修行してくる、、、』

「へ?急に何?!!」沖田

「私は?」小田

『お前はいい、今回は私のズレを修正するためのものだから、、、はぁーーーーー』

魂が出てきそうなため息であった。

シュン・・・


にゃっつ!!!

「ミケちゃんはいかないでねっつ!!!」沖田ががっしりミケを抱きしめ、逃げられないようにする。

(しまったにゃーにゃーにゃー、哀れを誘われるとにげられにゃい、、、)


(あやつら、、いなくとも強大な地雷をいくつもいくつも、、、手ごわすぎる、、、)


神共の神たるミケをも・・・真の変態とはこういうものなのであろうか?


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